食えといったら食うのだ飛雄馬!

■ 98/12/23(水) 12:09:05 □ 東京モバイル
 6:47 関越で浦和まで降り、Kちゃんちでごはんをもらってから国立のTさ んに会うために武蔵野線に乗る。モバギアは縦の長さがないので、膝の上に 置いたバッグの中に入れたままでタイプが打てる。幸せ。長野を出たのがタ イに行って以来なので、出かけるのも大変だったし道中のドライブも疲れた。 田舎で自由業などやっているとこうして電車に乗るのも忘れていた別世界の 体験だわ。長距離を移動するだけで精神的にへたれるという感じがする。明 日も成田へ行くのが大変だな。それから長野まで一気に行くのもたいへんだ。 気が重い。  10:31 Tさんとの再会は楽しかった。時間さえ許せば一晩中でも話してい られるのだが。はあ。子供たちが乗り物に弱く、なかなか遠出はできないの だとのこと。
■ 98/12/24(木) 10:09:05 □ 東京大渋滞
 成田ピックアップは悲惨であった。2時半に浦和を出発して新しい外環道 路から首都高に入ると、ひどい渋滞になっていた。浦安を抜けるまでで2時 間かかる。この時点ですでに電車でくるんだったと後悔し、へろへろになり つつ空港に駆けつけ、SRとKVをかなり長い時間待って拾い、めしを食う。 俺はもう帰りの渋滞のことを考えぐったりという状態。  首都高で渋滞の気配が見えたらもうすぐに下に降りようと見当をつけて走 り、首都高に入ってしばらくは大丈夫そうだったのに、降りようと目安をつ けていた地点を過ぎたところで突然の大渋滞に当たってしまった。もうすぐ にでも降りたいのだが、そこから次の出口箱崎までがなにしろ進まない。疲 れてるSRとKVを早く休ませてやりたいのに。くそー。  ともあれKVが足を伸ばしたいと whine する(変わっとらんなー・苦笑) ので箱崎で降り、都心を抜けるルートを探そうとするが、そこが下町あたり だと分かるだけでどこにいけばいいのかまるで手がかりがない。道行く人に 尋ねてやっと国技館前だと判明した。そこから神田に抜けてしまえばあとは 混んでいようがなんだろうが道は分かるので安心する。SRは初めて本物の 関取を見たと喜んでくれた。気立てのいいゲストでよかったなと思う。  神田の町に入っていくと、ものすごいなつかしいフィーリングが体を貫く 思いがした。ああ俺ってこんなに東京の町を好きだったのかと改めて思った。 なんだかんだで 12 年も住んだんだもんなあ。水道橋に抜け目白通りに入り、 あとはひたすら関越に向かう。昔と変わらず道の見当をつけて走れることに ひそかにうれしがる。道はどこもまったく混んでいなかった。なんだったの だあの首都高のくそ渋滞は。  環8を渡ったところで、もうあとはひたすら進むだけだとようやく余裕が 出、サンドウィッチを買って食べる。まったく電車でくるんだった。阿呆で あった。数万円の違いでこれだけ疲労してちゃあほらしいわ。あとはひたす ら関越を飛ばし(途中疲れで目がかすんできてあぶなかったので休憩をとる)、 家についたのは1時を過ぎていた。成田から6時間。はああああ。疲れすぎ てそのあと5時まで眠れず。
■ 98/12/26(土) 12:09:05 □ クリスマスパーティ
 クリスマスパーティの日、今日は寒かったが、子供たちの興奮ぶりを毎年 同じように楽しんで終わる。夜またお客がくるが、あとはのんびりだ。  KVが早くも退屈し始め(どこにいてもそうなので致し方なし)、一日中 一緒にいるとイライラさせられる。サッカーゲームを一緒にやっているとの べくまくなしにでファウルするのでゲームが盛り上がらないし、俺が点を取 るとリセットする。そのあまりの子供っぽさに呆れて一緒にプレーするのを やめたのだが、何時間でもコンピュータ相手に悪態をつきながらプレーをし ている。わずらわしいのでSRかMに注意してほしいのだが、彼女らはそん なKVに慣れきっているせいで不快さに気づかないらしい。この先2週間こ れかー (=_=)。 ----------------------  夜の部は昼間よりも盛り上がったのだが、kvが母親に叱られて泣き、つ いにスネ男と化してしまった。いったい何才なんだお前はといいたいよ俺は、 まったく。夜「君たちはKVを赤ん坊みたいに扱ってるよ」と俺がいうと、 Mは「そうしたくはないのだ、注意してくれ」という。が、SRがそう育て ているのだから俺にはどうにもできん。5年も見ていて改善の兆しがないの だし。MKはずいぶん大人になったけどなー。  SRはおそらく子供を押さえ付けてしつけるのが嫌で、できるだけ自由に させ、叱るときは理詰めできっちりと説明するという主義なんだろうけど、 「わがまま」や「スネ男泣き」が叱責の対象に入ってないのだからしつけに はならないと俺は思う。基本的には好き放題にしていればいいのだから、K Vにはいつまで経っても自分で考える習性がつかないのだ。  SRやMは理詰めで反省を求めるだけじゃなく、「お前の子供っぽさにい い加減腹が立つ」と言って欲しいなあ。そして泣くだけ泣いて大人になって ほしいぜ、KVボーイ。
■ 98/12/27(日) 11:09:05 □ KVにイライラ
 朝起きてみると皆の機嫌はよくなっていた。KVのサッカーマナーも昨日 よりはるかによくなったのでよし。シュートのこつを発見してくれたという ので後で習おう。 ----------------------  有馬記念、グラスワンダーの完勝だった。俺は初めて見る馬なのだが、J Cのエルコンドルパサーと似た、生まれ育ちが違うという勝ち方だった。ブ ライトが追い込んだが競り勝てず。俺はブライトのほうに力が入ったのだが。 どうしてこの4才馬たちの勝ち方にこう心がうす寂しくなるのだろう。その 勝ち方がいやにさらっとして見えるからなのかな。  晩ご飯にかつどんをもらってきて食べたのだが、KVがすでにとんかつソー スがかかっているかつに塩を振るという。そんな馬鹿なよせと止めたのだが 「自分がそうしたいのだから」と聞かずに振りかけ、ひと舐めして「好きじゃ ない」といって箸を置いてしまう。KVの偏食に腹が立つのはこうしてなん の味も知らないくせに、真剣に食べないで逃げて回っていることなのだよな。 俺だって偏食だったが、食べてから、あるいは食べさせられてから食べられ ないものを決めていたぜ、少なくとも。  さすがに塩を振ってから食べなかったということにSRが激怒する。KV は一瞬だけしゅんとしていたが、すぐに忘れてしまった。これはこれからも 変わらんだろうなあ、嫌なことはしないという性格を矯正しない限り。 ----------------------  夜はリングスと天皇杯、忙しかったので忘れていたが今日はビッグなスポー ツデイだったのだ。清水−名古屋は清水の組織勝ち、アレックスが気持ちい い(彼を代表にとひそかに期待していたのだが、なんと日本語が喋れないこ とが発覚しがっくし)。鹿島−横浜Fは横浜のモチベーションがすごいのが 見ていて伝わってくる。鹿島にいいサッカーをさせず逃げ切って決勝に向かっ ていった。テクニシャンが多く見ていて楽しいチームなのに、なくなっちゃ うとはもったいないことだわ。三浦・山口のボール奪取から始まり永井がド リブルでゴールに迫るカウンターなんて日本のチームとは思えないほど美し いのに。 ----------------------  寝る前に「ホリデイを楽しんでいるかね?」とMに聞いてみると、「KV にイライラさせられる」という。だったら注意しろよというと、どうしてい いのか分からないとSRと話しているそうだ。君たちのような筋金入りの先 生たちが、なんでこんな単純なしつけをできないのだろう。俺は言ってるし、 KVはそれなりに聞いているよ。彼は自分のことを考えるという習慣があま りにもなさ過ぎるんだ、なんで周りの人々がイライラするのかを考えさせな ければ.....。するとMはなにかえらい申し訳なさそうな顔になり、分かって るけど自分には言えないのだという。口を出せばSRが傷つくだろうと。うー む .......。
■ 98/12/28(月) 10:35:05 □ 地獄谷のサルたち
 穏やかな暖かい日になる。今日は小布施あたりに案内すべきかと思ってい たら、急に地獄谷に行くと言われてうろたえる。こんな冬にあんなところに 入って行けっこないよ。湯田中に電話して聞いてみるとスノータイヤを穿い ていればなんとかなりそうなので、ともあれ出かけた。出発時は例によって だめだったらどうするのだ勝手にアイデアを持ち出してとMに腹を立ててい たのだが(俺の悪いところ)、出てみたら天気はいいし景色は美しいので気 が晴れてしまった。  親戚宅でひと休みしてお茶をもらい、教えてもらった道を行くと案の定チェー ンなしでは上れないといわれた。しかたがないので反対側から上っていくと、 なつかしい上林は大リゾートになっていた。スキー場まであって、そこが地 獄谷への入り口。素晴らしい景色。子供のときはひたすら遠いと思ったのだ が、ここからはたったの20分と書いてあるので、たぶん上林ホテルから歩 いて行ったんだろうな。  谷へ降りていく道は絶好のクロスカントリーコースという感じだった。ス キーか MTB だったら最高だろう。気持ちのよい林道を歩いてついたのはな んとなくなつかしい谷間の風景。おそらくここに来たのは25年ぶりくらい だろうと思う。  そこからさらに5分ほど歩いて猿の谷。入ってみるとさほど多くの猿がお らず、これははずれの日に当たってしまったのかと思ったのだが、あの有名 な風呂場が谷の奥行き止まりにあってそこがまさに猿の天国だった。いる わいるわ風呂に入っている。どうしたって笑いが出てきてしまうほのぼの光 景だった。SRとKVも楽しそうで安心。猿というのは本当に見 ていて楽しい。ときおりえらい剣幕でけんかが始まるので、猿の群れにいる というも楽な商売じゃないんだろうが。  そして夕焼けの中美しい山々を見下ろしながらゆっくりと帰る。観光初日 としてはまず文句のない日にできて安心でした。まあ基本的に一緒にいて話 をしているだけでも十分楽しんでもらえてるとは思うのだが、物価も高いし カナダに比べたら環境的にはさほど自慢できる場所でもないので、首尾よく 楽しんでもらえるとほっとする。
■ 98/12/30(水) 11:35:05 □ 食えといったら食うのだ飛雄馬!
 雨になってしまった。予報によると正月はずっと曇り時々雪らしい。うー む。  雪が降りだした中を3人を駅まで送り、俺は CD-Linux がついた雑誌を買っ て帰る。なにも考えずに CD からブートしてみると、みごと Linux が立ち 上がった。X-Windowはシンプルで気持ちがいい。Win 3.1 と Mac と OS/2 を足して3で割ったという感じ。俺は Windows で満足しているから使わな いが、ノーマルで Netscape まで動くのだから DOS しか持ってないような 人には夢のような環境なんじゃないだろうか。  それがついてきた雑誌を見ると、Wz エディターなどが大進化している。 なんとバイナリの専用ファイルを使ったりしてるらしい。いつのまにワープ ロになったのだ。専用のタグで文書を作成するらしいが、そこまでするんだっ たらなんで完全な html エディタ+データベースにしないのだろう。こない だまで俺が使っていた Netscape V.2,02 程度の表現力でデータベースを作 れたら、写真は貼れるしリンクが作れるしで最高のノートになるのに。商売 でそれをやっちゃいかんという html のルールでもあるのかしらん。 ----------------------  KVは家にいる間はサッカーゲームにかかりきりになっている。手がかか らなくていいのだが、超絶にやかましい。テレビゲームに向かって延々とく だらないガキじみた悪態をついているKVを見ていると、こういう性格が生 まれてくる文化のスポーツマンと日本のスポーツマンは、相当異なったメン タリティを持ってるだろうなあと感じる。  対戦しても、負けてくるとファウルだのまぐれだの今のはわざと取らせて やったんだのと実にわずらわしい悪態をつくので俺もガキのごとく腹が立つ (俺が怒っているのが分かって、冗談だよと彼は言い訳もしてるのだが・笑)。 いったいなんでこういう極端に子供じみた性格ができ、それが大人になると 日本人よりもはるかに大人っぽくなるのだろう..... んなことを考え、とき おりうるさいよお前と奴を叱りながら戦ってるのだが、まじにやっているの にほとんど五分の成績となっているのはなぜ ^_^;)?  今日はロイヤルホストで飯を食ったのだが、KVが頼んだアイスティに一 口口をつけて「ひでえ!」とやめてしまったのでまた腹が立った。お前ね、 単なるお茶がそんなにひどいわけないだろう。そのお茶の味がひどいんじゃ なくて、お前が欲しいネスティーとは違うというだけのことだよ。Mおばさ んもいつもそういって俺を怒らせるんだがねという。まったくこいつを徹底 的にしつけたいという欲求をむらむらと感じるわ。  カナダのしつけ教育には我慢するという項目が根本的にないんじゃないか と感じる。アイスティは結局まったく飲まなかったし、塩味が好きらしくフ ライドポテトにはもうよせ叱られるまで塩を振りかける。飲み物がほしいと スーパーに行けばスプライト以外は飲めないと文句をいう。みかんを食べれ ばカナダのと違い「ヘンな味がする」という。すべては日本なら「ふざけん な我慢しろ」で済まされる事柄なのだが、こういったことにイラついている のは俺だけで、MとSRはこまごまと世話を焼いてやっているのだ。  MとSRがこういったKVの食べ物への接し方の誤りを単なる好き嫌いと とらえており、わがままだとは思っていないことにも違和感を感じる。SR は基本的にはすごく厳しい人なのに、KVの好き嫌いには一切口を出してい ない。俺ばかりがガミガミ言っている。他のすべてのことと同じく性格の根 本的な我慢弱さがこの好き嫌いの源なのであり、それは実に間違ったことな のかもしれぬとは思わないのだろうか。イライライライライラ。  こうやって育っても、Mのようにいつかはたいていのものを食べられ、精 神的にもきちんと大人になるのだろうが、それまで回りの人間が辛抱し無駄 を我慢し続けなきゃならないというこの道理が分からない。どうしてカナダ ではこうも子供の自由が大事なんだろう。おいにはわからんですたい星くん!

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