燃え盛る夏とゲーム魂


■ 99/05/02(日) 16:01:14 □ 天皇賞とレイジーデイ
 あまりにもおだやかな春の日。キャンプに行きたいよ。去年はこのゴールデ ンウィーク入りの日に野尻湖に行ったのだった。  天皇賞 (春)、実にいいレースだった。セイウンスカイとスペシャルウィー クがかりかりとやり合うのを、河内ブライトが後方でじーっと待っているのが スリリングで、絵に描いたような名勝負だった。直線ブライトが伸びてくるの を必死に応援したが、やはり力自体は一枚及ばず。しかし満足このうえなし。 ケンタッキーダービーもさっき見たのだが毎度毎度の激しいレースで、日本の レースは実に日本的で面白いなと思った。
■ 99/05/05(水) 12:50:35 □ コナミサッカー駄目
 起きてすぐに昨夜MDに録音したマインドゲームズを聴く。うむ、いい音で 録れている。満足。このアルバムは地味だがものすごい音が入っている。次は アビーロードを録音しているのだが、これも音は割れていないようだ。ジョン のレコードだけがレベルオーバーで割れやすいのかもしれない。 ----------------------  夜、突然サッカーゲームがしたくなって中古屋に行くと、ついにスーファミ のコナミサッカーが見つかった。ネットで激賞されていたやつ。ところが起動 してみて、画面が狭い(キャラが大きい)のでああ駄目だと思った。やってみ ると動きに自然さがまるでなく、かつ操作が無意味に難しくてダメ。大差で負 けつづけ疲れるばかりのワールドユース決勝状態。はあ、また無駄な投資であっ たと 15 分であきらめる。もっとラクで楽しいサッカーゲームがほしい。
■ 99/05/06(木) 12:57:39 □ 家が壊れ始めた
 うーむ、予定通り仕事が届いてしまった。ヘッドフォンを買ってきてMDの 録音をしながら仕事をする。レコードの音は満足のいくものになっている、プ リンスのレコードがすごい音している。吉祥寺でこれらを聴いて興奮していた ことを思い出す。  引越しの話がついに出た。Mは7月、俺はこの家の総片付けをして8月にカ ナダへ行くこととなる。ため息。まあ1ヶ月余計もらえただけでも感謝しなけ れば。  引越しのことを知ってか、家が壊れ始めている。まさに寿命が来たという感 じだな。洗濯機が回らなくなり、水道の水漏れが始まり、WOWWOW デコーダが 壊れ、蛍光灯が切れ、別の電灯のスイッチが壊れた。スイッチは替えを探した のだがすでに製造中止となっている古い型らしく、手に入らなかった。この家 も引越しと、その先に迫っている取り壊しを知っているのだろうか。ドナドナ ドナ。  この家(さか田の社宅)に備わっていた流し台とか風呂オケだとか、持ち出 すことは不可能だけれど、将来どこかに家を買ったり借りたりするならば、い まここで捨てたくはないなあとつくづく思う。買ったら一つ一つが泣けてくる ような金額なのである。欲しいものも我慢して買わず切りつめているその努力 が空しくなるような。
■ 99/05/07(金) 11:08:28 □ たかしベイブと赤盤青盤
 電話線張り替えのおやじが来て目が覚めた。ここでも家の寿命が来ている。 ちょうどSHから電話がかかってきた。「回復してる?」というのが朝イチの 会話であった。RNはSHに、「トモの家族の親切さ以外に見るべきものなし、 人には日本訪問を勧めぬ」とメールしたそうだ。とほほ ^_^;。  たかし家へベイビーボーイに会いに行く。ベイビーも両親も元気そうで幸せ そうであった。しかも俺はビートルズの赤盤・青盤CDを貸してもらえて大ハッ ピーである。やっぱりミックスが全篇違うな。片ステレオがモノラルになった りボーカルがセンターに寄せられたりして聴きやすくなっている。だいたいこ んなクリアな音でビートルズを聴いたことは生まれてこのかたないわけで、ギ ターのフレーズとかよく聞こえて気持ちいい。
■ 99/05/11(火) 09:44:53 □ Sおじさん逝去
 昨日はKBが超久々に訪れたので遊んでしまったのだが、それ以外の時間 はかなり仕事を頑張った。ペースに乗ってきたので、大幅な変更などがなけれ ばすいすい進んでいけそうだ。  昨日Mおばちゃんが家の近所をとぼとぼと歩いているのを車から見、小さな あの家を見て「おじちゃんとおばちゃんはあの家を修繕したり掃除したりして いたのだろうなあ」と思うと悲しくなったのだが、今日朝イチでずっと危篤状 態だったSおじちゃんが亡くなったと報。ため息。  13:42 新聞配達時代の思い出 Creation を聴きながら、中ぐらいのファイル を終わらせる。ここで風呂に入ってお通夜に備えよう。 ----------------------  Sおじさんもうちのおじいちゃんが亡くなったときと同様小さく小さくなっ ていた。いとこのJちゃんは、俺が想像したよりもずっと父親思いなのか、お じちゃんの顔をいつまでもじっと見つめていた。異邦での人の死と初めての 「仏事」を体験したMが、いろいろと考えてしまうわといっていた。仏教を勉 強してみたいとのこと(勉強し過ぎ)。 「おじちゃん、カナダに手紙をくれてありがとう、うれしかったよ」と声をか けるとき、ちょっとだけ涙が出そうになる。おじちゃんと俺を結び付けるもの は子供の頃にもらった切手と、カナダに届いたワープロ自筆の結婚祝メッセー ジだけだったのだ。
■ 99/05/16(日) 23:38:13 □ 豊岡こそ峠の我が家か
 豊岡村のさか田本家に行ったのだがなかなかよかった。うちのおじいちゃん の実家、今はおじいちゃんの兄の子孫の方々が住まわれている大きな農家。俺 が子供の頃落ちて人生の理不尽さに泣いたというため池はなくなっていたが、 250 年の歴史を秘めた仏壇と土蔵に残ったお宝の山に唸り、今まで話をしたこ ともなかったが思いがけないほどナイスな人だった遠いイトコのKちゃんとも 話ができてよかった。  豊岡村はここからたったの 15 分なのに、すばらしい田舎だ。開発から奇跡 的に逃れているのか。あそこがいたく気に入り住みたいとMは切望、それなら ばお前、ここはお家騒動を起こして本家乗っ取りしかないではないか時代小説 みたいに。乗っ取ってしまえば名字はどうせ同じ、さか田家にサカタが住んで いるということが既成事実となり地域住民も気づかないという仕掛け......。 ----------------------  そして引越しの準備開始を始める。冬物を母さんのところに運ぶ。これらの 荷物を恒久的に置いて置く場所がほしい。
■ 99/05/23(日) 22:07:18 □ 焼き鳥デイブ隊キャンプ
 焼き鳥デイブのキャンプは予定通り歌いまくりであった。ギターの弾き過ぎ で指と腕が痛い。筋肉痛になるほどギターを弾くなんていつ以来だろう。  焼き鳥屋亭主のデイブはMのいうとおりナイスな人で、いかにも長野のミュー ジシャンという感じだった。長野の音楽状況などについていろいろと聞く。ま あ状況といっても現代は子供のバンドが恵まれているだけで、他は20年くら い前となにも変わってないわけなんだけども。  山登りをするというKY君は非常に感じがよく、俺がビートルズをやると非 常に喜んでいた。昔Mと一番話が合ったというHBちゃんという人はどんな人 なのかなと思ったら、BMWに乗っていることに象徴されるエリートサラリー マンであった。  帰りがけ、Mは「自分が変わったのかしら」と盛んに言っていた。前ほど楽 しめなかったらしい。「二人だけでキャンプした方が楽しいかもしれないって ずっと考えていたわ」。いやまあみんなナイスだったじゃんという。5年前と 今との違いは、まともに話ができる人が身近にいるかどうかの違いであろうな と俺は考えていた。外国人は誰だって孤独なのである。
■ 99/06/02(水) 22:53:30 □ ついにタガがはずれ Playstation 者に
 仕事が終わり引越し準備を再開する。もうとっくに6月なのだ、おととい梅 雨入りしたというし。荷物を送ったあともしばらく俺は日本に残ることを考え ると、なにをいつ送るかが難しい。  荷物の中から出てきた昔のバンドのテープを聴きながら作業、目黒でやった ライブでいい演奏のが残っていた。あの頃の俺たちは今の俺くらいの年の大人 たち相手にまじめにえらそうにライブとかレコードとかの交渉をしてたんだろ うから笑うよな。この俺たちに対して純技術的なアドバイスをできるコーチが いたらもっといい音を出せただろうに、誰も彼もが下手だとけなすだけでなん にも教えてくれはしなかった。 ----------------------  夜ビデオ屋に行ったら程度のよさそうな中古 Playstation が1万で出てた のでついに購入。ソフトはほしいものがないのでハードだけ買っておいて、将 来のために備えておこう。KB君のソフトがあったので峠ドライブものとF1 と戦闘機ものをトライする。遊んでみるとどれも初回である程度プレイできて しまい(Easy Mode だけど)、操作性のよさに驚く。PS のぐりぐりコントロー ラは飛行機などに最適で、めちゃ快適だ。このコントローラを含め、やたらと 洗練されて快適なゲーム環境だなと思う。  これが今時のゲームなのかな。これだけちまたにゲームが溢れゲームを遊ぶ 層が厚くなると、きっと同じジャンルなら簡単で気持ちいいものを誰もが選ぶ だろうし、そして操作性のよさをチューンするノウハウもゲーム制作側にたまっ てきているんだろう。3本遊んでみてそう思うのであった。
■ 99/06/06(日) 11:19:18 □ 豊岡ダム
 豊岡の山上にあるダム湖を見に行く。巨大なダムに小さな湖。発電施設もな いしなんだか完全な無駄に見えるので、資料館で使用目的を調べてみると「40 年前に千曲川付近で百々川が氾濫したからそれを防ぐため」と書いてあった。 がくう。  そしてダムのすぐそばには周り中を美しい山に囲まれながら、まるで大都会 のバッドなエリアにでもあるかのような、ひどいひどい高層市営アパートが建っ ているのだった。ダムに費やされた費用は 220 億円以上、それだけあれば 1000 件くらいのもっと快適な住宅が作れように。情けなくなってくるよ。 ----------------------  録画しておいたキリンカップペルー戦は、前半は双方負けない気持ちがこも りまくったすばらしい試合で、中田も日本でここまでファンサービスをするの は初めてかと思うような大車輪ぶりだったのだが、後半になり日本全員の脚が 完全に止まってしまった。点は0−0だったが、惨敗という感じが残る。  中田の後ろに名波がいるという組み合わせが実に気持ちよく機能して、名波 から前線にシュートのような強烈なパスがどんどん飛び出し最高だったのだが、 前半終わりに全体のプレスが落ちてきたのを見てトルシエが名波をDFに替え う。これが裏目に出、後半はまったく攻められなくなり、その後投入する選手 もまったくボールに絡めず叩かれまくりであった。うーん、また噴出するであ ろうトルシエ批判。日本選手の得意不得意をまだよく分かっていないという感 じの残る采配ぶりだったなー。しかしいくらなんでも日本に半年以上住んでJ リーグを研究していれば、有力選手の特徴など完璧に把握できると思うのだが。
■ 99/06/25(金) 11:22:01 □ 古いテープを聴く
 TRさんが今日来るので、昨日一緒にやっていたバンドのテープを聴いてい たのだが、名古屋でやったライブを聴いてEJの歌のうまさには驚いた。この 超うるさいバンドの中でものすごいディテールを表現している。一緒にやった アレルギーのチューヤよりも、肉体的な素質が高いのが分かる。あいつはこの 時点で神懸かり的に完成していて、レコードを出した頃はやや落ちていたのか もしれない。  ただこの頃の俺たちは、というかあの頃のアマチュアロックバンドというも のは、曲間のつなぎも含めて完璧ななにかを、見ている側とどこかへ燃え尽き ていってしまうようなことを実現しようともがいていたようで、ちょっとあま りにも難しい。もともと口の重いEJに負担がかかり過ぎていたのだと思う。 「君の胸に食い込むナイフが光ってる」なんていうフレーズは、あの頃はさらっ と流していたわけだが、現実というものを毎日生きている今の俺にはショッキ ングだ。こういうものがかっこいいのかどうかはいまだに分からない。 ----------------------  午後病院から戻った母さんを見舞いに行くと、ベッドの中で平べったく寝て いた。こうして床やベッドの上に平たくなっている母さんを見ると、日本のお ばちゃんは体積が小さく、椅子にふんぞりかえらないのでかわいいと思う。早 く元気になってください。
■ 99/06/29(火) 13:19:54 □ GT家は夢の園
 もうあと半月でMは先行出発。すべての予定を整理して考え中。地図を眺め てM最後の旅行の計画も立てる。紙に計画を印刷するとようやく頭が回転し始 めた。今夜あれこれとネットで調べものをしなければ。Mの航空券を入手しな いと旅行に出られないのだが、高い。ハイシーズン真っ只中で、最安で \ 100000 を超える。厳しい。 ----------------------  夕方からGTの家に呼ばれ、送別会をやってもらう。田舎暮らし志向の人々 が夢に見るような場所にその家は建っていた。表には小高い山々の連なりが見 え、家の裏はそのまま竹林なのである。うそー、すげえ。キノコもタケノコも 山菜も取り放題だ。  がJKさんは田舎暮らしが嫌だと顔をしかめていた。まあその気持ちも分か るが、嫌だというほどの田舎ではないと思うけどな。ともあれ、TNも来て、 4年ぶりくらいのIMとも歌を歌い盛り上がり、楽しい夜であった。
■ 99/07/01(木) 12:20:16 □ キャンプの支度が終了
 7月、いい天気。今日やらなければならないことをあれこれ済ませれば、明 日から旅に出られる。 ----------------------  02:45、キャンプの支度が終了。1週間以上のドライブ・キャンプ旅行なん て初めてなのでわくわくする。心配なのは過酷な高速と山岳ドライブだが、今 までだってなんとかなってきたのだからなんとかなるだろう。フェリーに関し ては四国九州エリアの知識が無さ過ぎて情報も集められない。出先でガイドブッ クでも買うしかないだろう。いずれにせよできることはすべてやったはずだ、

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