正月明け〜浅き春の静岡旅行
■ 99/01/08(金) 14:01:00 □ 雪の一日
2週間ぶりに昼過ぎまで寝てしまった。昨夜の母さんのガーリックスープ
と、寝室に仕込んだオイルヒーターと、そしてこの朝寝のおかげで風邪が抜
けた。よかった。ヒーターはたいして温度は上がらないのだが、耐えられな
いほどに下がるのはきちんと止めてくれる。息が真っ白になる直前で持ちこ
たえてくれるという感じで、耳が冷たくならないので助かる。
昨日からついに本格的雪となり、今日も夜になってまた降ってきた。車の
窓にガチガチに分厚い氷が張っ監いる。お湯をかける以外に溶かす方法がな
い。おとといの東京は昼間はコートいらずという感じだったのだが、長野は
本当に寒い。
ドアも凍り付き、降る雪はさらさら、秋の台風以このあたりは交通量も少
ないので道は雪が降るままに凍り付き、真っ白なアイスバーンになっている。
美しくていいのだが非常に滑るらしく、車がスリップする音がときおり聞こ
える。さっき1台歩道にクラッシュしていた。
■ 99/01/15(金) 12:42:00 □ 兄貴と会談
OK宅に兄貴を呼んで久々になごやかに話した。「70 年の歴史をもつ精肉
小売り部門を閉めるのが、両親には最高につらいことなんだけどね、売り上
げがないんだから仕方がないよ」と兄貴。これからは肉料理専門店として、
量より質で商売するのだとのこと。
さか田精肉店 70 年前の創業時の話をしてくれた。おじいちゃんがノート
をつけておいてくれたんだと。ひいおじいさんは高橋という家から養子で坂
田本家に入ったんだって。長男じゃなかったおじいちゃんは、軍隊で見聞き
した経験から肉屋という商売がこれからは伸びると見定め、戦争から帰ると
豪農の家からおばあちゃんと資本と丸田精肉本店のノウハウを得、丸田支店
を開いたのだそうだ。うーむなるほど、歴史は面白い。
外はさらさらの美しい雪がこんこんと降っている。さーっと高速に空から
落ちて、踏み締めるときゅうきゅういう、本当に美しい雪だ。今年は量は降
らないが毎晩降っているような感じだな。それで昼間は暖かいし、夜の寒さ
はすごいけれど気持ちがいい冬だ。
■ 99/01/31(日) 11:00:41 □ オフのしあわせ
「ありがとうございます、市会議員候補のさとうまさおでございます、ご挨
拶にまいりました、ご支援ありがとうございます、頑張っております」とい
う叫びで目が覚めた。3人の候補が拡声器を使い町を走りまわっている。と
ても寝ていられない。
あれはなんだと聞かれ「Thank you, this is ○○○, a candidate for
the city congress, I am greeting now, thank you for your support, I
am trying very hard to do this」と完全に通訳してやると、呆れて笑い出
すM。信じられないだろうが本当にそう言ってるのだ。
奴等はそして一日中ああやって喚いているのだ。日本の政治は阿呆のゲー
ムだ、正気の人間にはあんなことはできんよ。実に馬鹿ばかしい。これが法
律で禁じられないのが不思議であり、こうした馬鹿ばかしいことが禁じられ
ているカナダという国にはたしかに政治と公論が存在している。
すれ違う時に『お前! うるさい! 黙れ!』と罵り合い、血塗られた戦
いが始まればいいのになと空しくつぶやきつつ、ふとんから体を引き剥がす。
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今日は2週間ぶりのオフにしたので、風呂に入り、父さんのところでのん
びりと競馬を見(メイセイオペラすばらしい)、古本屋に行った。20 冊売り
9 冊購入してすっきりする。
なんか父さんと話していて思ったのだが、話しかけた言葉が返ってくるの
が遅く、はっきりしない。店舗改装のストレスがあるんではないかと心配に
なる。
今日はのんびりしていい一日だった。最後にペルージャの快勝を見て終わ
る。中田かっこいい。見るたびにうまくなっていく。
■ 99/02/20(土) 11:42:16 □ だんだん仕事に自信を失っていく
今日はMが長野に行くのだが、どうしようかと悩むところ。行って久々
に人々と会ったりしたい気持ちもあるが、仕事を進めておいて明日はゆっく
り前田の引退試合を見たい。
ふー、仕事は地道に進めているが、編集というのは難しい。どうにもどう
脳みそを動かしたらいいのか分からないという感じがする。このKW氏の訳
を見ていると、俺はアマチュアだなと感じる。情けなし。訳は俺の方が美文
に仕上げられると思うが、読み(データベースシステムの構造を想像で補っ
て訳す部分)はこの人のほうが深いし、当たっている部分が多いと思う。こ
うやって編集の仕事をすることにより俺が力をつけていけたらいいのだが。
自信をなくしてきた。
こうして一字一句やっているといつまで経っても終わらない。KW氏を信
用して、言い回しが怪しい部分だけをチェックしていこう。誤字や誤訳は確
実に見つけられるし。ふー。
■ 99/02/22(月) 13:50:38 □ やり直し
土曜に大雪が降ったのだが、昨日一日で溶けてしまった。今日も暖かいし、
もう春なんだな。こんなに早くかとも思うが、考えてみると3月も近いもん
な。今年の冬は楽だった。
前田の引退戦についての記事が見当たらない。スポーツ新聞の通常記事だ
けじゃ、来てくれたカレリンに対しても失礼だなとがっくりくる。あんなに
すごい試合......というかすごい選手が力を見せてくれた試合だったのに。
なんか気持ちが収まらずもう一度ビデオを見る。カレリンのすごさをもう一
度確認する。昨日は前田の年も敗因かと思っていたが、落ち着いてよく見る
と、たとえ若くても、掌底ラッシュで序盤を優勢に持ち込むことくらいしか
できなかっただろうなと思えた。
F社 からはまた色わるい返事が返ってきた。やり直し。がっくりくる。リ
モート編集なんて難しすぎるわ、情報は Email だけなんだもん(泣)。こう
した決め事をどこまで守れるかという仕事よりは、文章の力自体で勝負でき
るフィールドに行きたいと思う。コンピュータのマニュアル以外のものも訳
してみたいとつくづく思う。
■ 99/02/25(木) 14:14:48 □ ファン騒音改善
昨日送ったファイルはまだ駄目だが気の毒だからこちらで直す、とのこと
であった。くくく(泣)。
山本式 PC 改造記事を読んでいて、そうかファンがうるさいのは後ろのネッ
トのせいでサイレンになってるのかと改造してみた。ネットとファンの間に
不織布ネットを挟んで風を拡散するのである。―――おおでけた、静かになっ
た。TVがついてる間は部屋に入ってもファンの音がまったく聞こえない。
音質が穏やかになっただけかもしれないが、とにかくこれでまったく問題な
しである。
MHくんのウェディングになにか歌わないかといわれ、ふと思い付いてい
ま「Starting Over」をやってみたら滅茶よかった。俺とMで完璧にハモれる
ぜ。決めたなり。あとはどうやってMをその気にさせるかだけ。
■ 99/02/27(土) 15:27:28 □ 思い出のノバスコシアテープ
マネージャのR嬢から「大変でしたが、これにこりずにまた再来週よろし
く」とメールがあった。ということはOKだったということで、ほっとする。
Jリーグ開幕前カップ・アントラーズ−清水、めちゃ面白い試合になって
いる。アントラーズは常に立ちはだかるJの壁チームなのだが、昔から好き
な安永が入った清水が簡単にクリーンにつなぎゴール前ではきっちり勝負を
するという面白いサッカーで立ち向かっている。安永がしばらく見ていない
うちに順調にうまくなっていて、切れもあり実に気持ちのいいFWだ。左の
突破王アレックスと安永の組み合わせははJで一番魅力を感じるわ。伊東が
いっそう目立たなくなっているが、まあ彼は縁の下でいいのかもしれない。
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結婚するMHくんとKOさんにあげるテープを作成する。手元にあるあの
当時のノバスコシアものから英語学校のピープルが映ったものを抜き出した
だけなのだが、1時間のなかなかいいテープになった。なつかしい風景、あ
れからもう5年だ。みんなどんな風になっているだろうか。
■ 99/03/01(月) 15:18:01 □ 春の到来オフ
ギターの弦を買いに長野に来て、ついでにあちこち PC 屋を除く。やはりこ
ないだ見た NEC がメーカーものの中ではよく見えるが、なんと 17-inchモニ
ターがついて \128000 という Sotec のモンスターチープマシンが見つかった。
安すぎる、俺なら今日買うという感じ。Celeron なのがタマに傷なのだが、オー
バークロックを考えなければ最高のコストパフォーマンスだろう。
学校に行って PC を探しているTM先生に推奨すると、その気になったので
LaOx に連れて行く。カタログが用意されていたので穴の空くほど見つめ、こ
れは買いですよと断言し、買わせたのであった。責任を感じるが、このスペッ
クで落とし穴があるはずがない。改造の自由度以外は万全だろう。
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今日はなかなか充実した一日で、十年ぶりくらいにギターの弦を買い(ゲー
ジ名を忘れていた)、家に帰ってから適当なねじでペグを修理してそこそこい
い音で鳴るようになった。調べたかった PC 関係の店を全部回り長野 PC 状況
を掴み、TM先生の PC を自信を持ってお勧めし、ほしかったプリンタのリフィ
ルも手に入れ、インク切れのエマージェンシー回避とコスト 1/4 圧縮を兼ね
た。古本もなかなかいいのが格安で大量に手に入り、そして俺の PC はテスト
の結果 233(2段オーバークロック)で完全に安定した。すべてが工夫で対処
する信条に沿った行動で、気持ちがいいのである。
明日 CPU 冷却対策を考えよう。風通しをよりよくするとか、銀紙を貼ると
か(笑)、これもそういう工夫で対処するのだ。裏のスロットをすべてフィル
ター紙に張り替えるくらいなら明日にでもできる。なんだかちょうちんみたい
な外見になってきたが、かまやしないのである。
■ 99/03/04(木) 09:39:30 □ 謎の町飯田
MK・KO結婚式ツアー。2時まで準備にかけて万難を廃して出発する。長
野高速道は道が曲がりくねってはいるものの景色がよく、走っていて苦痛を感
じなかった。関越があんなに疲れるのは、細くて長いトンネルがあまりも数多
く続くからなんだと改めて思う。松本平に出ると右に白馬の山が見え、松本を
抜けると駒ケ岳のすばらしい威容が見えて楽しかった。「ううむ高い山デパー
トメントでは北信負けてるな」などとうめく。冬を抜けて久々の旅行で、二人
とも気持ちが弾んでいる。
予定の飯田は思ったより早く2時間15分ほどで着いたのだが、ともあれ飯
を食おうと市内に向かうと、飯屋がない。大小無数の丘にまたがって広域に広
がるめちゃ面白い地形の町で、車でぐるぐる走り回るのは楽しかったのだが、
車を止められるような飯屋がひとつもない。小さな小料理屋などはあるのだが、
そういうところにストレンジャーとして入っていくのは気が進まないし。探し
に探してやっと飯の食えそうな居酒屋に入ったのが1時間半後であった。なぜ
こんなにも飯屋がないのだ。そういう地域性なんだろうか。
それで暗くなってしまったのでとりあえずホテルを探す。丘の上に屹立する
面白そうなホテルがあったので一気に坂を昇っていくと、飯田城址に建てられ
た 1500m 直下無理採掘の温泉を誇るホテルだった。やや高いがパンフレット
を見るとすごい展望風呂になっていて、これは価値あるかと思う。が、Mが
一人では共同風呂に入りたくないとのことでやめておいた。二人分払って一人
しか風呂を楽しめないのでは無駄だ。ゆっくり逗留できるわけでもないし。
手頃なビジネスホテルを見つけてチェックイン、ひと休みしてから飯を食い
に出る。さっきの居酒屋ではたったの3品とおにぎりでえらい勘定をつけられ
て気分を害したので、まともなものを食いたし。───が、町中を歩いてみて
もレストラン類はまったくないのだった。いったいどうなっているんだこの町
は。
しかし飯田の町は密度が高く栄えていて、商店街に活気がある。昼間通り過
ぎたときにも感じたのだが、夜閉まった店のウィンドウを眺めてみても、駅前
から無数に連なる商店がそれぞれちゃんと商売をしている雰囲気がありありと
伝わってくる。なぜ同じ長野の田舎で須坂があれほどまで救いようもなく軒並
み寂れ、この町はこんなに栄えているのだろう。本屋がいくつもあるし楽器屋
も二つあり、果てには乾物屋なんて前世紀の遺物がちゃんと商売をしているで
はないか。飯屋はないけど。なぜなのだ、謎の町。ARが昔よくこの町に来
ていたそうだから、今度尋ねてみよう。
「結局、この町は大昔からある自然にできた町で、須坂は蚕産業によって一気
にできた町なんでしょ? 成り立ちが違うのよ」とMが鋭い分析を加えていた。
なるほど。しかしそれは飯屋がない理由にはならんではないかと思いつつうま
そうなラーメン屋があったので激入。うまい。いままで長野県で食べたラーメ
ンでいちばんうまかった、大盛りにしておけばよかったと後悔する(ラーメン
を嫌いなMはその間喫茶店でサンドイッチ)。ラーメン屋のおじさんたちも気
さくで親切だった。いい町ではないか。
■ 99/03/05(金) 16:22:30 □ 難渋の遠州路
現在浜北市入り口、MK合流15分前。最短距離を通っていこうと行こうと
思ったのだが、道を聞いた地元の3人が3人とも「県道は道が悪いからよした
ほうがいい、国道のほうが楽だと思う」というので国道を通ってきたのだが、
こちらも劣らずひどい道であった。考えてみれば道を聞いた3人が3人とも浜
松に行った経験がないのが言葉はしから伺えていた。その交通の便の悪さが飯
田の町を巨大資本から守っているのかもしれない。ともあれ所用5時間、疲れ
た。景色はすばらしかったが、帰りも同じ道を通るのはごめんだわ。
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なつかしいMKとKOに会えたのはうれしかったのだが、彼は翌日に控えた
結婚式のためフリークしており、落ち着けず。悪いことに同宿のカナダ在住の
柔道家というのが手に負えん奴でしゃべくりまくり、MKと積もる話をするこ
ともできなかった。彼が寝てからサッカーゲームをやり Rings を見たりした
のだが、そこまでで時間切れ。明日あさっては多くの友人たちに囲まれる彼ら
と時間を共有することも難しく、久々の再会もそこそこで終わってしまうかも
しれない。
KOにはホテルまで会いに行ったのだが、そこで「げげホテルオークラで結
婚式するのね」と発言し、「?! トモさん、案内状なにも読んでませんね!?」
とバレ、どういうつもりなんですかと叱られてしまった。現場にいけばなんと
かなるだろうとタカをくくっており、確かになにも読んでませんでした。すみ
ません (;_;)。
Mが風邪をひいたようでのどを痛がり、明日は歌えないといっている。ああ、
Mのうまさを民衆に聞かせたかったのだが、がっくり。まあ仕方がないか。せっ
かくギターをかついでここまで来たのだから俺一人でも歌おう。二人のために
世界はあるの。
■ 99/03/07(日) 01:26:30 □ 思い出のノバスコシア人々
ふう、すべてが終了。朝起きて着替えなどしているうちに出かける時間になっ
てしまい、着いてみたらもうセレモニーの時間になっていて朝飯を食べられず。
食べ物にありついたのが長いスピーチのあとだったのであわてて食べたのがい
けなかったらしい。自分の出番が終わって(出来は中の上)しばらくしたら腹
が強烈に痛くなってきてしまった。
これがもう立っているのもつらい座ってもつらいという手に負えないやつで、
結局そこから最後のフィナーレはすべて見過ごし廊下で唸っていた。二次会も
キャンセルして部屋で休む。せっかくここまできていながらなんにも参加でき
ないとは、えらいことになってしまったとがっくりする。
三日間超不規則な食事が続いたからなあ。まあどうにもならんので胃薬を飲
んで休んでいるうちに寝てしまい、2時間寝たら腹がなんとか持ち直して、三
次会目指して進む。しかしなんでこう何度にも分けねばならぬのだろう、日本
の結婚式は。
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結婚式はスピーチも出し物も最小限のシンプルでほのぼのしたもので、感じ
がよかった。いいホテルでやるとかえってシンプルにいけるものなのかしら。
「採点するならば『北中エッサッサ(山本氏たちが中学校の応援歌を半裸で歌っ
た)』が出し物中1位で、うちは2位であろう」とMが言っていた。自己採点
甘いかもしれんが、俺もそう思う :-)。
人前でマイクで歌ったことのないMは、直前までこわいやりたくないと思っ
ていたそうだが、思い切って歌ってみると意外にきっちり歌えたとのこと。
「今まで持っていた恐怖心を一つ乗り越えることができた」そうで、よろこん
でいた。まじめなのね。
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三次会とホテルの部屋での四次会は楽しかった。会えて特にうれしかったの
はIZとYKであった。彼女らを見ていると、英語の勉強をする以外にはなん
の将来も見えず、時間が止まっていたようだったあの頃を思い出す。結局その
頃の勉強が現在につながっているのは俺一人だったようだが、これには多分に
運がある。
しかし「私のこと忘れちゃいましたか」と眼前に現れるその他の人々が恐ろ
しい ^_^;。忘れているわけではなく、あなたがあんまり美しく洗練されたレ
ディになったから分からなかったのですよという(本気)。HKさんとかMK
さんとは昔はけっこう親しく口を聞いた記憶もあったのだが、人見知りするた
ちなのか非常に冷たい感じであった。
面白かったのは静岡素朴ボーイズで、Mも混じってサッカーと格闘話を交せ
たのが楽しかった(サッカーは驚くほど人気がなかったけど)。K1戦士(と
いうか空手家アンディフグか)の強さを信奉する静岡者多し。MKでさえ「フ
グだってカレリンには負ける」だなんて言っていて、そんなのは当たり前だろ
うと思いながら俺はニコニコ聞いていた。いくらフグの技術がすぐれていて打
撃でひどいダメージを負ったとしても、抱きついて倒せばそこまでではないか。
痛さだとか後に残るダメージなどは勝負に関係ないのだから。
MKくんにもついにアキレス腱固めとクロスヒールホールドとスリーパーホー
ルドを教えてもらった。がしかし、うぎゃあと悲鳴が出るほど痛かっただけで、
あまりの痛みに肝心の技そのものを記憶できず、かけられ損で終わってしまっ
たのである。とほほ。
■ 99/03/07(日) 11:13:00 □ 怒りの高速ラン
ラウンジで朝飯を食べていると、MKがへろへろな顔で起きてきた。KOは
平気。まったくよくできたカップルである。MKがコンピュータを必要として
いるそうなので余力があったら一緒に買いに行こうと言っていたのだが、とて
も無理なので Sotec のカタログと注意書きを置いてきた。あとでもうちょっ
と詳しいメモを送ってあげよう。セットアップもしてあげたかったのだが残念。
しかしあのクロスヒールホールドは、「酔っ払ってたから本気でやっちゃい
ました、すいません」だったそうだ。痛かったわけだ、脚が折れなくて運がよ
かったのである(泣)。
お。となると名古屋を回って帰ることもあり時間はたっぷり、俺のパーツを
買って帰れるぞ。この町で一番大きなコンピュータ屋はどこなんだ! ―――
と思って探したが意外にどこにも CPU は置いてなく、ましてや Cyrix はなく
て駄目であった。メーカー製マシンも高いし、コンピュータ的には駄目である
な、静岡。
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2時20分に浜松西から高速に乗り、ついたのが7時20分、ちょうど5時
間かかった。夜は雪になって視界が悪く運転がいやだったが(眼鏡がよくない
のかもしれない)、肉体的には問題のない距離であった。高いが、車に二人乗っ
ていれば割に合う投資だなと思う。
しかし日本の道路標識というのはどうしてこうも阿呆なのであろうか。名古
屋から東名阪高速という聞いたこともない道に入ってしまい、料金を余計に取
られ地上に降ろされ回り道をさせられてしまった。名古屋直前の三叉路で「中
央道分岐」という案内標識が出ていなかったのが原因。分岐のある小牧の名前
を書いて、「小牧にジャンクションがあるのだから中央道に行きたいなら当然
こっち、自明の理」と示したつもりなんだろう。通り掛かりの人間は地名なん
か知らないっつうの。料金所でその事実に気づき、愛想の悪い親父に「ここで
降りてこっちへ向かえ」とぶっきらぼうに言われたときには、無駄になる時間
を思い悔し涙が出そうになったぜ。時間をカットするために、こんな大金を払っ
て高速に乗ってるのに。
もう一度乗り直した東名から中央への分岐点も、そのまさに分岐点現場に
「←中央道」と出ていただけで、予告がまったくなかったのだ。これも同じで、
分岐点以降にある岐阜の IC 名を書いて「中央道に行きたいなら当然こっち、
子供でも分かる自然の摂理ナリ」という態度なのである。岐阜のことなど知ら
ん馬鹿め馬鹿めと叫びつつ、追い越し車線から2車線カットで左の分岐に切り
込まなければならなかった。
高速だけじゃなくて地上でも、地名を3ディメンショナルに把握している地
元の人間にしか分からない標識が多すぎるのである、この日本の阿呆な道路行
政仕事には。そして高速の分岐は、どの車線にいれば安全(無理な車線変更を
しないで済む)なのかが、そこに着くまでまったく分からなくなっているので
ある。馬鹿め。死ね高速道路公団。俺はもし高速で事故を起こしたら訴訟を起
こすぞ。途中の PA で標識に対する苦情ポストに投稿する。職業自営業と書い
たらきっと読み捨てられるので、少しでも影響力を増そうと「旅行作家」と書
く。むむ・むなしい(泣)。
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