The Breeder's Cup
From: Tomohisa Sakata (sprynet.com)
Newsgroups: fj.rec.sports.keiba
Subject: The Breeder's Cup
Date: Sun, 27 Oct 1996 10:17:39 GMT
■□ カナダに住むサカタと申します
□□□ The Breeder's Cup □□□
早起きして、カナダの国営 TV で BC を見てました。結果に触れるので、
まだご覧になってない方はスキップしてください :-)。
Race 1, Juvenile Fillies、のっけから非常にきれいないいレース。うー
ん、いいぞウッドバイン競馬場、カナダの誇り :-)。ほんとに府中のコー
スに似てますね、ブリザードが走るのが待ち切れぬ。
Race 2, Sprint。レース前コーリーナカタニの家族が殺されたというショッ
キングな話がばーんと紹介されていたんですけど、そのナカタニがビュー
ティフルに快勝。そしたらなんとインタビュアーは目がしょぼしょぼになっ
ているナカタニさんに、「悲劇があったのにも関わらず素晴らしい勝利で
したね、この勝利にあたり亡くなったシスターのことは今考えていますか」
といきなり愚劣パーソナル質問モードに突入するので腹が立ちます。
まあナカタニさんはアメリカ人なので怒りもせずに彼女に勝利を捧げた
いとか答えていましたが、なんにでもそういう散文的なドラマツルギーを
持ち込む TV 屋というもののアホさには国を問わず呆れます。鈴木淑子さ
んならこんなことは聞かんよ。
Race 3, DISTAFF も続けてナカタニ氏。ミドルペースで逃げ込みをはか
るセリナズソングを逃さず楽に捕まえます、うまいなー、ほれぼれ。
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Mile、本命のイギリスのチャンピオンが惨敗したようです。それほど厳
しいレースにも見えなかったので単に本調子じゃなかったのでしょうけど、
毎年JCにも来てる『ハンチングにひげ』の変人英国競馬評論家が「Oh...
.No....」と呆然とつぶやく姿が画面に映し出されていました。JCでも英
国馬は勝てないし、世界中で「Oh....No....」と言ってるんじゃないだろ
うか :-)。「バックストレッチがやわらかすぎて、メインストレッチとト
ラックが違い過ぎたんだよ」と本命に乗ったデットーリは言っていました。
意味不明。
カナダの馬も伸びなかったですね。カナダ国営 CBC のアナウンサーは
「勝ったのはアメリカンだアメリカンだ」と連呼。このままではアメリカ
の全勝になってしまう。まあそれが普通なのですが、せっかくアメリカか
ら初めて外に出たワールドカップの BC なのに。ブリザードが一矢報いて
くれるのを期待したいところですが......日本でも G1 を勝ってるわけじゃ
ないしなあ (^_^;)。
Turf、勝ったスインバーンが泣いています。「やりました、彼は 14 回
目の挑戦にしてついに BC の勝利を手にしました!!」。騎乗インタビュアー
(クリスマッキャロンの兄 :-) が声をかけます、「ウェル、言わせておく
れ、僕も今までいろんな BC の勝利を見てきたけれど、これほどナイスな
勝利は見たことないよ。おめでとう!」......うーん、よいですな〜 :-)。
人気は Swain だったのかな、3着だった様子。スインバーンの馬はかな
り人気薄だったようですね。最初から最後までほとんど馬順が変らないレー
スでした、一流馬同士にしてはスローだったのかもしれません。
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さてさて Classic :-)。走れよ〜ブリザード!
ブリザードは春からこれが休み明けなんでしょうね。休み明けでもほと
んど関係なく走る馬だったように思うけれど、どうでしょうか。とにかく
藤沢師と岡部が本気でこのレースに向かうのだということが興奮させるの
です。
シガーが出てきます。爪にカップを被せている、痛めているという噂が
気にかかるところ。......お、ブリザードのオッズがちょっとだけ下がっ
た。「日本の馬とは得体が知れぬ、万一来たらかなわん」と警戒の買いが
入ってると見ました、よ〜く分かるよトロントのお客さん :-)。
「ベイリーとシガーの挑戦」と長い前振りビデオが流れます。まあ、全く
その通りでしょうね、近走で2度負けて力が落ちてきたシガーが、自らの
限界に挑むレースなのでしょう。
出た、岡部とブリザードの返し馬! うーどきどきする :-)。うん、動き
は非常にやわらかく大きく、イイ感じであります。ややかかっているんで
すが、レース中にかかるようなタイプじゃなさそうなので大丈夫でしょう。
「日本から初の挑戦、だが彼はケンタッキー育ちです。トレーナーは去年
牝馬を連れてアメリカのレースに挑戦した経験があります」と解説。そう
そう、そうなんですよ :-)。
直前になってこうして考えてみると、他の馬じゃなくてブリザードとい
う決して崩れないしぶとい馬を連れてくるところに、藤沢師の本気さが感
じられるなー。岡部も頑張れ。
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And, they're off! ブリザードはどこだどこだどこだどこだどこだどこ
だおいおいどこなんだおいだめだだめだもう直線だシガーはどこだどこだ
どこだいたいたいた外だ来い来い来い交わせ交わせあ〜〜〜〜〜っ!! .
.....とレースが終わってしまいました (;_;)。ブリザードはほとんど名前
を呼ばれなかったし、競馬中継は万国共通に速くて聞き取れません (;_;)。
4角ペースが上がるところでついていけなかったのがブリザードの服色っ
ぽかったけれど、タイキの服なんてちゃんと見たことないので分からない。
ともかく先頭グループ付近にいなかったのは明らかですね、がくー (=_=)。
そしてシガーは.....先頭に並びかけ、最後までじりじりと詰め、最後は
僕もブリザードのことを忘れシガー来てくれと祈ったのですが、交わせず。
勝ったのはマッキャロンの Alphabet Soup でした。シガーともう一頭を直
線抑え切っての金星、かなり大穴だった様子。さすがマッキャロンだなあ。
4着以下はちぎれてしまって最後映りもしなかったのですが、ブリザー
ドはあのあたりにいてくれたのでしょうか。全着順を見せてくれ〜 (;_;)。
駄目だ、見せてくれない。......しかたがないので Web をサーチ。......
あった!
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BREEDERS' CUP CLASSIC RESULTS
--------------------- Scratched - Yanks Music
Time of Race -- 2:01
1. Alphabet Soup Winning Jockey -- Chris McCarron
2. Louis Quatorze ┌───────────────────
3. Cigar │ ──げげ、びり?! ビリなの?! ということ
4. Mt. Sassafras │は、向こう正面ですでについていけなかったあ
5. Formal Gold │の馬がブリザード? そんなバカな。ゴールし
6. Tamayaz │ているということは故障とも思えないし、どう
7. Will's Way │したことか。たとえ力が劣っても、同じ古馬同
8. Atticus │士、2:01 のレースの半ばで馬群についていけな
9. Dramatic Gold │いなんてありえないのでは? よほど Woodbine
10. Mahogany Hall │のダートが合わなかったのか。......しかし生
11. Dare and Go │まれも育ちもアメリカなはずなのに......。分
12. Editor's Note │からん、謎だ。
13. Taiki Blizzard │
───────────┘ いくらなんでも実力負けとは思えないけれど、
.....いささかショックであります (=_=)。また来年まで待たなきゃならな
いのか、日本の馬の晴れ姿。いったいブリザードはどうしちまったのか、日
本の TV では報道されたんでしょうか? 教えてください皆さん。
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などと半日呆然としているうちに、もう天皇賞です。いや、もう終わっ
てる時間だ。ああどうなったのでしょう、どきどきする。まあここでバブ
ルが激走してくれるということは夢の中の競馬ではあるんですけど、ブリ
ザードの悲しみを忘れさせてくれるような走りを見せてほしい......いや
まあうちでは見られないけど (;_;)。というわけで結果が気になって眠れ
ないんですが、朝から BC を見て眠いので寝ます、お休みなさい。明日の
朝が楽しみだ。 :-)。
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