【昔話】恐怖の鬼怒川ウェット路面事件
【昔話】恐怖の鬼怒川ウェット路面事件
Date: Sun, 01 Sep 1996 20:43:17 -0800
From: Tomohisa Sakata (sprynet.com)
Subject: Re: Meeting 8/31 in Shiga
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Thanks To: Gaku san,
Kishida san,
Kage san
/~~ "Re: Meeting 8/31 in Shiga" from GAKU Takemura san
> 雨の路面が非常にキライなので、遅かったですかね。
>
> 教習所の急制動で、雨で すっぱーん と見事にこけたことがあり、
> そんで、凍結路で 2 度滑って転倒したことがあり、
> 滑ることに対する恐怖症が結構あります。
僕はわりと雨......というか濡れた路面を得意としてたんです。昔日光・
鬼怒川方面に友だちとつるんでツーリングに行くと、うしろに地元のライ
ダーがあおり気味にくっついて来たんですよ。それで「ふふふ、ばかめ俺
たちが何者かも知らず ;-)」とちょいとペースを上げ(テントと寝袋を積
んでたので、別に飛ばしたわけではない)、TZR250 で美しくコーナーを回っ
て後ろからの熱い羨望の視線を感じてうっとりしておったわけです :-)。
すると前方右おいしそうなコーナーに、道路を横切るウェットな一帯が。
「お、濡れてるな、そこをペースを落としもせず余裕で抜けて行くとかっ
こいいかもしれない、ふふふ慌てるうしろの小僧の様子が目に見えるよう
だわ ;-)」とそのままギアをカツンと落として進入。───その瞬間、な
にもかもがドンガラガッタンと分からなくなりました。
天地がひっくり返り、路面を転がっていく自分。なんだなんだなんだな
んだなんだなんだころころころコロ転んでるのか俺は?!?!?! となにがな
んだか分からないまま、路面の端で体が停止。あわてふためいて立ち上が
ると、後ろにいた友だちとその後ろの地元バイクもこけてるのが目に入り、
そして同時に足元がずるりと滑るのを感じました。───オイルだ。道路
一面、オイルだ。
ともかくずりずり滑る足で全員力を合わせて1台ずつバイクを立ててい
ると、道路の端に座っていたバイカーがやってきて手伝ってくれました。
あ、どうもありがとうというと、彼は困った顔で言うのです。「すいませ
ん、僕がさっきあのバイクでこけてクランクケースが割れて、オイルが全
部出ちゃったんですよ」。......へ (・_・)?
「じゃ僕らがこけるのを見てたんですか (・_・)?」
「はあ」
「なんで止めてくれないの〜 (;_;)?」
「すいません」
「せめてスローダウンの合図を送ってくださいよー、おーいおい (;_;)」
結局、その人が手持ちの現金を全て出すから弁償ということで許してく
ださいとなり、お金を3人で分けたんですが、ウィンカーレンズとミラー
を換えられる程度の涙金、曲がったカウルや傷の入ったパーツを取り替え
るにはほど遠い金額。体はずるむけの手足をはじめあちこちガタガタに痛
いし、とほほなのでした。
とりあえずバイクは外見はボロボロでも中身は大丈夫で走れる状態だっ
たので、地元の薬屋を探してしみ〜るしみる消毒薬を買い、友だちとお互
い「行くぞ、いいな!」「やめてくれー、その薬をつけないでくれー (泣)」
とやってるうちに段々笑える精神状態に戻ったんですが、その夜はあまり
の痛みに眠れず、テントの中で朝までうんうん唸っていました。
......ふと気がつくとえらい長い物語になってしまった、えーと (^_^;)、
そんなわけでそのあとしばらくは山道によくあるウェットバンドがこわかっ
たですというお話でした。