【二輪免許取得篇・5―バイクをゲットの巻】
Newsgroups: fj.rec.motorcycles
Subject: Re: Our Fellow Bikers :-)
Date: 26 Jun 1996 07:29:39 GMT
【二輪免許取得篇・5―バイクをゲットの巻】
バイクを買いましたっ\(^-^)/。予定通りホンダの水冷スクーター、
Elite (Spacy) 125 です。
朝一で銀行へ行ってウシと貯金を降ろし、気合いを入れてバイク屋へ。
心に決めていた 125 スクーターをしげしげとチェックします。試乗させて
くれと頼んだのですが B.C. 州の免許がないとだめ。仕方なくエンジン音
と車体まわりだけ念入りに点検。エンジンをかけたら小さな4スト単気筒
のトコトコという音がして、ああかわいいなあと思いました。4ストがい
いなやっぱり。どうせ遅いんだから、トコトコのんびり走りたい。
決めましたよとバイク屋のおじさんにいうと、はいはいじゃこれが君の
ライセンスプレートねー♪とトントンと話は進み(実際はもうちょっとめ
んどうでしたが、それでも日本に比べたら超イージー)、晴れて公道へ乗
り出します。
聞いていたよりも保険が倍高く、思っていたよりも直進性がなく、考え
ていたよりもバンク角がなく想像していたよりも遅い。───だけど今私
の足元に自分のマシンがあるのです。胸がどきどきと鳴っている。いつも
バスで渡っていた Cambie Bridge を、はじめて自分の力で渡りました。晴
れ晴れとした、言いようのない気持ち。それだけは思い描いていた通りで
す :-)。
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そして自転車を盗まれて以来たまっていた用事を一気に全部片付けまし
た。郵便を受け取り、スーパーであれこれ買い物し、アウトドア屋であれ
これ品定めし、カメラの修理をキャノンに出し、本屋でバンクーバーの地
図を手に入れて。あっというまに用事が片付くこのありがたさ (泣)。バン
ク角がないのは、メインスタンドに油が足りなく戻り切ってないのでした。
それを直して、接地感が足りないのでパンパンすぎるタイヤからエアをす
こし抜くと、かなり感じが変わります。やはりバイクに比べるとコントロー
ル性が低くて怖いけれど、乗りかた次第では安全にすいすい行けそう。ど
うしてもまだ緊張で肩に力が入ってしまうのですが(ニーグリップできな
いというのは本当に心細い ^_^;)。
しばらく乗っていて、アクセルをぐいっとケチらず開けるのがコツだと
分かってきました。けっこう回転でパワーをかせぐエンジンなのだ。まあ
この排気量だから当たり前ですね。2st のじわじわアクセルに慣れてるの
で抵抗があるのですが、信号発進でパッとスロットルを開けてやれば、車
をおきざりにできるくらいの加速力はあるようです。ミラーに映る車たち
を見て、ちょっと快感を感じてしまう (笑)。ガバッと開けてもガスは回転
に合わせて送られてくる負圧式のようです。
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しかし保険の高さには心底参りました。$250〜300 という話だったのが
いきなり $600 だもんなー (;_;)。バイク屋は保険には一切関知しないら
しく、呼ばれてやってきた保険屋のお姉さんがこともなげに「対人2億の
オプション付きで $800 ね! ダイジョウブ?」なんて言ってくれるので
(日本語を少し知ってる日系三世の女の子だった)、ちょちょちょっと待っ
てくださいよとおたおた。
バイク屋のおやじも「That's impossible!」と驚いていたのですが、B.C.
の保険は独占企業が牛耳っていてどうにもならないのです。B.C. での運転
歴がないから、無事故歴を伸ばすまではどうしようもない。ひどい話。残
りのお金で買おうと予定していたものがなにも買えなくなってしまいまし
た (;_;)。日本の保険会社の無事故レコードがあれば使えるかもしれない
とバイク屋はいうんですが、そんなの出ないですよねえ日本の自賠責では
(※このことでなにかご存じの方は教えてください)。
ともあれ。ああ、乗りたいなあもっといろんなところで。夜布団の中で
地図を見ていると、あちらこちらと見入って眠れなくなってしまいます。
はじめてバンクーバーが自分の町のように思えてくるのです。