■ Re: The CONCACAF Olympic Qualifying Tournament (Part 002.00) From: Tomo Sakata (sprynet.com) Date: 16 May 1996 08:19:08 GMT ==================== ■□ サカタ@カナダあと少しです CONCACAF オリンピックサッカー予選第3戦 ┏━━━━━━━━━━━━┓ ┃ カナダ対エルサルバドル ┃ ┗━━━━━━━━━━━━┛ 【敏捷なるカナダ・ヤングライオンズ】(May 15, 1996 - PST) ホッケーの時間延長で開始の 10 分ほどがカットされて、時間を間違え たかと超うろたえたのですが、第3試合を観戦しました。先に行われた試 合では、なんとコスタリカがジャマイカに負けたとのこと! 皆がないんじゃ ないかと思ったボブスレー魂が出たのです。うう、疑って済まなかったじゃ まいかさん (;_;)。つまりカナダがこれを勝てば、ほとんど2位はゲット ではないですか。ちがうかな? ともかく勝て───っ\(^o^)/! ---------------------- それを知ってかカナダチームの動きが一段と軽いようです。ボールをワ ンタッチでつなごうとしているし、得意のインターセプトの切れもいい。 右のアウトサイドからのセンタリング+シュートというパターンも今日は 決まっています。あーっ! シュートがポストを叩いた。決められなかった 自分に怒るカナダFW、松原のようだ。しかしこれはおとといよりはるか にみんな体が切れております (^_^)。 そして前半 15 分、コーナーからヘッド、ゴ───ル!!!! 2m近くあ りそうな、「アダムズファミリー」の執事みたいな顔をした不気味なDF によるヘディングでカナダ先制。エルサルバドルは日本より小柄な選手が 多いのでこれはほとんど天災という感じですが、ともかく1点です (^_^)。 エルサルバドルは噂通り荒っぽいのですが、カナダはぶつかり合いでは 負けません。体格もありますが、ボールを奪ってぱっと前へ出すという球 つき・離れのめりはりが今日はすばらしく、ハードなコンタクトが起こり にくいようです。非常によいですね。あ! エルサルバドルがドリブルでヒ キダを交わしてのうまいセンタリング・それをFWがシュート、ゴール! うーん、技ありです。さすがに抜け目なく取れるときに点を取るというか. .....お───っ、その1分後、ロングスローからのこぼれ球をカナダMF がロングシュート、入った!! 2―1で再びリード! とわー、なんという 試合でしょう (^o^;)! そしてカナダは攻め続けます。キャプテンヒキダがセンターライン付近 にい、カナダのDFラインは非常に上がっているんですが、エルサルバド ルはその裏を取るほど押し返せません。テクニックは向こうの方があるの ですが、カナダのダッシュのよさが常に上回っていて、6:4でゲームを 支配しています。さっきのような一発技で取られるのを警戒していれば、 もう2〜3点取って決められそうな感じ。 おとといのような意味のないロングパスやタックルは出ていないし、非 常に精神状態もよさそうです。弱音を吐きつつ立て直したなあ、カナダ監 督。これをいつでも 90 分続けられるようなら、たとえば日本もこのカナ ダチームには押し込まれるかもしれません。 お! ヒキダのフリーキックをキーパーがこぼして、こぼれ球をFWが落 ち着いて押し込み、3―1。よし。───どわーっ、またもやエルサルバ ドル、鋭いセンタリング・ポストプレーから見事なシュートで取り返しま した! うーん、攻めの一瞬の切れ味だけはあるなー、このチーム。取られ たら取り返すで、少ないチャンスをものにしています。技術ではT&Tの 方が華麗なんですが、このエルサルバドルの方がチームとしてこなれてい るのかもしれません。ここで前半終了。3―2、うーん、この1点は大き いか。 ---------------------- スタジアムにたくさん「World Cup 2002 Japan」「2002 Korea」の看板 が貼ってあるのですが、試合を視察に来てる CONCACAF の役員が投票権を 持ってるとか。ハーフブレイク中に TV 局が放送席にその役員を呼んでイ ンタビューをしたのですが、遠慮がないのかカバなのか、いきなり「どっ ちに投票しますか?」と聞きました (^_^;)。もちろん役員は答えなかった のですが、「共同開催は絶対許されない、サッカーには勝者と敗者しかい ないのだ」と語気荒かったですね。うーむ。......怒ることはないじゃな いですか (笑)。 後半、エルサルバドルが立ち上がりに勝負をかけてきます。カナダは耐 えてはねかえし、カウンターから一気に全員が上がり攻め込みます。MF がチッピングでPKボックス内のFWにパス、それをもらったストライカー は落ち着いて一人抜きシュート! 見事ゴール、これで4―2、試合は決まっ たという感じですね。なんだかカナダ、一人一人のの脚技は切れ味ニブく、 シロートのようでぜんぜん華麗じゃないんですけど (笑)、エルサルバドル のDFがヘボなので落ち着いてゴールマウスに蹴りさえすれば点は取れる という感じです (笑)。 2カ国見ただけでは分からないのかもしれませんが、中米の国は守備が お粗末なようですね。ロングパス1本ですぐにキーパーが1対1になって しまいます。カナダは監督が「練習してない」と言っていた大きなサイド チェンジも、相手DFのマークがゆるくけっこううまく決まっています。 徐々にエルサルバドルがラフになってきました。危ない。もう守備を捨 て攻めに気持ちが行ってるようで、カナダのカウンターをもろに食らい、 ファウルで止めるの繰り返しとなっています。しかしカナダはほんとにラ フプレーに強い (笑)。これは絶対にアイスホッケーの伝統です。日本人だっ たら担架が呼ばれ5分は選手が倒れていそうなハードなタックルでも、う ううと顔をしかめてすっくと立ち上がってしまいます。不死身か (^_^;)。 そしてそのまま無事2点差を守って試合終了。最後までカナダの運動量 は落ちませんでした。気温が低いところでやってるとはいえ───何度だっ たのだろう (^_^;)?───、体力もありますねー。技術も戦術もまるでた いしたことはないんですが、なんだかバスケットボールのようにインター セプトをびしびし決めてしまう、そんな若々しい敏捷さだけで突き進むチー ムなんだとわかってきました。なるほどなるほど、それもよかろう (^_^)。 ┌──────────────────────────┐ │5/15 ジャマイカ - コスタリカ 2-1 │ │5/15 カナダ - エルサルバドル 4-2 │ │5/15 メキシコ - トリニダドアンドトバゴ 2-0 │ ├──────────────────────────┤ │ Game1 2 3 4 5 | Pt Scr │ │1 Mexico 3 3 3 | 9 +9 │ │2 Canada 3 1 3 | 7 +5 │ │4 Costa Rica 3 0 0 | 3 -1 │ │3 El Salvador 0 3 0 | 3 -3 │ │6 Jamaica 0 0 3 | 3 -4 │ │5 Trinidad & Tobago 0 1 0 | 1 -4 │ └──────────────────────────┘ 【残り試合】 5/17 カナダ - コスタリカ 5/17 メキシコ - ジャマイカ 5/17 エルサルバドル - トリニダドアンドトバゴ 5/19 カナダ - メキシコ 5/19 ジャマイカ - トリニダドアンドトバゴ 5/19 エルサルバドル - コスタリカ 残り2試合のカードを見て、2勝する可能性のあるのはメキシコとの試 合を済ませたコスタリカ・エルサルバドルとトリニダド&トバゴだけです が、TTは2勝しても得失点差でカナダに届かないでしょうし、エルサル バドルはこのディフェンスでは残り二つとも負ける確率の方が2勝するよ りずっと高いでしょう。つまり、コスタリカに負けさえしなければ、引き 分けでも得失点差でカナダは2位になりそうですね。うーん、あと一歩だ、 頑張ってくれ、お願いだベイビー (^_^)。 ┌───┐ │サカタ│ └───┘ ...Tomohisa Sakata (Vancouver, CA)