【Journal】豪雨の秋から年の暮れ


■ 03/10/07(火) 13:08:24 □ 萌のためにビデオ会員に
 雨があがる。ダンスクラスから帰った萌がもっとどこかへ行きたいというの で、自転車で散歩しながらビデオ屋へ行ってみた。キッズビデオは全部 $0.99/ウィークだというので、こりゃ雨の日の気晴らしにぴったりだと4本借 りてきた。  萌が映画「ムーラン」を見ている間、俺は掃除の続き。「ムーラン」は主人 公がアジア人から見たらとんでもないツリ目なのが難で(西洋から見た東洋美 人なのだ)、中国ではすごくウケなかったそうだが、たしかにスタッフにはネ イティブ東アジア人はいなかっただろうなあと思わせる絵とキャラクターでは ある。でも中国山水画をベースにした色と絵柄は目に楽しい。
■ 03/10/13(月) 10:35:43 □ まじめすぎる妻
 振り替え休日なのに、「月曜は学生が電話してくるかもしれないから」大学 オフィス(パートタイム助手職)に行くというMを叱って止める。あんたね、 マジメもたいがいにしなさいよ。「君が事務所にいるなんて、学生は誰も想像 もしていないよ、労力の無駄であるよ」と言う。  Mは昔からこうなのだが、どうもマジメすぎていかんのである。たとえば ESL の学生の中に人種偏見を持つものがいるとなると、どうしていいのかと思 い悩み、やがて世界を悲しんでよよと泣いたりする。  まあ近所の萌の友だちとの付き合い方に悩む幼稚な俺と五十歩百歩だが、M の場合相手は大人で、ものを学ぶためにわざわざ大学やカレッジに来てる連中 なのだから、彼ら自身に考えさせればよいではないか。中学生じゃないんだか ら。そう諭すとそうねそうねと答えるが、おそらく変わらんだろうなという感 じ。まあそれがいいところなのだが。
■ 03/10/16(木) 10:39:07 □ ひどい雨
 今日もひどい雨。あまどいに落ち葉が詰まって大オーバーフローしており、 萌と共にカッパを着て修復を試みるが無理。雨がやむまで直しようがない。  借りてくる映画はビデオ店の品揃えから自然とディズニーになるのだが、ディ ズニークラシックというのは「ピーターパン」「アリス」「Jungle book」と いった有名なやつでも、これ以外の美は考慮に入れる必要なし的自己中心世界 観を感じて見るに耐えん。現代ものはディズニーでもさすがにその辺は気を遣っ てあるのだが。
■ 03/10/17(金) 10:26:14 □ 洪水を恐れる日々
 雨雨雨。しかしよく降る。予報では火曜まで続くとのこと。秋に雨がやまな いのはBCではノーマルだが、強さが例年と違う。昨日の終日どしゃ降りでは 四半世紀ぶりにレコードが破られたそうで、道が冠水して車が止まりアヒルが 泳いでいるところがあるらしい。うちのそばのピットリバーは大丈夫かな あと恐ろしい。台風でもないのに洪水になるとは思えんが。夏はレコード干ば つで山火事、秋は洪水、冬は大雪になるのだろうか。
■ 03/10/18(土) 11:10:38 □ 雨樋修理
 やっと雨が小ぶりになった。今のうちに雨樋を直す。今日はいったん雨が止 んでいるのだが、BCはあちこちで床上浸水、道路流出、下水逆流などの大き な被害が出ていた。日本の台風などから見ればたいした雨ではなかったのだが、 道路や橋が流れてしまったスクワミッシュとかはこないだ通ったときも「水と 道がえらい近いな、台風でもきたら通れんな」と恐ろしく感じたくらいで、B C土木は集中豪雨が降るようには設計されておらず、そして年々気候が変わっ てきているのだろう。  スクワミッシュ以外はニュースになってないので大丈夫だと思うが、ニュー スでは「1世紀に一度の嵐だった」などといっており、あれでかいとぶったま げる。山のほうじゃもっとすごかったのかな。でもまあこれであと1世紀は再 発しないと言われているようでもあり、とりあえずピットリバーが今回をしの いでくれたのでうちは助かった。 ----------------------  ニュースはMが主にCBCラジオでチェックしているのだが、どのチャンネ ルを見ていようが毎時ニュースは手に入れられる日本とちがい、ケーブル多チャ ンネルの北米では、ローカルニュースをやっている希少な地元局のニュースの 時間をどうにかして調べ出さないと何も分からず、イライラする。  Web で新聞を読んでも地図を示してどこが危険なのかと示してくれる親切な ところが見つからない。だいたい英語圏の新聞は見出しが分かりにくくて困る。 「ペンバートン、2箇所で橋が流れ孤立」といった日本風の見出しで十分なの に、「『もう水のやりたい放題さ (water is doing what it wants)』」など といった、誰かの言葉を引用したなんの話だそりゃ的見出しになっている。一 見してなんだか分からないほうが読者の興味をそそるという考え方なのだろう が、必要な情報を探し出すこと自体がこの見出しのせいでまだるっこしくて腹 が立つ。こういう新聞を読んでる英語圏の人々は気が長い。
■ 03/10/22(水) 10:37:33 □ ジブリ映画「耳をすませば」
 ジブリ映画「耳をすませば」をお借りしてきた。これは「絵コンテ 宮崎駿」 なのだそうで、キャラクターになじみがある。舞台は、こりゃ俺が学生時代に バイクで攻めた聖蹟桜ヶ丘のつづれ折りじゃんと調べたらその通りだった。現 代の東京郊外住宅街の暮らしが輝いて見える、ジブリの光のマジック。 (※)後日、これは実は少女マンガを原作にした「ほぼ宮崎作品」 であって、彼がかつて暮らした多摩丘陵で若者の暮らしがポジティブ に輝くという製作意図があったのだと判明。見たとおりのま っすぐな映画だったのだ。
■ 03/10/27(月) 11:05:00 □ 幼稚園のハロウィーンパーティ
 今日は幼稚園のハロウィーンパーティとのことで萌は超張り切ってキキ(魔 女の宅急便)の格好をしてきたのだが、子供たちと先生がコスチュームを着て いるだけでいつもと同じあいうえお等だけ。萌は当然何かエキサイティングな ことを予期しており、拍子抜けな顔をしている。せっかくなんだからなにかす ればいいのに。残念。 ----------------------  夜「火垂るの墓」を見てしまった。こんな悲しい映画は二度と見れないと昔 見たときに思ったが、萌がいる今はなおさらである。ふう。できるだけ萌をし あわせにしてやり、そしてできるだけ飢えた国々に募金を送ってやろう。  ネットでレビューを見てみると、これを見てちっとも泣けないとか「演出が あざとい」などという若者がけっこういるが、そういう人たちはあそこに描か れた子供の美しさが本当のものだと知らないだけだ。それが分からないまま一 生を終える人もいるのだろう。10 年ぶりに見直してみて分かったのだが、冒 頭亡霊となった兄弟が手をつないで電車に乗るシーンが描かれている。あれは 原作にないらしい。あれが監督の願いが込められた、この映画唯一の救いなの だった。あれを最後に持ってきてくれたらもう少し救われた気持ちで眠れるの だが。
■ 03/10/31(金) 12:11:00 □ 萌興奮しすぎのハロウィーン
 雨のハロウィーンは嫌だなあと心配してたが、ピカピカに晴れた。夜はキン キンに冷えるだろうが、風も納まりありがたし。  庭に氷が残っていたほどの冬気配だが、風がなければ寒くはなく、萌MKと 共にフロントとデッキとバックの一部を完璧にきれいにし、集めた落ち葉でハ ロウィーンのカボチャ風ゴミ袋を作った。よーし。飯を作らねば。ハロウィー ンなのでカボチャの煮込みを作る。 ----------------------  ハロウィーン開始。去年は何がなにやら分からなかったのが、今年はよその 家に行け、しかもなにかもらえると分かったので、萌は超興奮して家々を駆け めぐり、「trick or treat!」と体を震わせながら叫びまくっていた。もらっ てきたお菓子を食べつつ人々の訪問を待つのも楽しい。不思議な格好で歩きま わる人々を見てもうれしい。まことにお祭りである。  8時前から花火。萌は夜外にいてキッズがいて(夏に引っ越したなつかしの EMまでやってきていた)焚き火があって花火があってともう、自分で「I'm too excited!!」と叫び駆け続けるほどであったが、直近でドカンドカンと上 がる花火が怖くまた興奮しすぎでもあるので中座して、キッチンから眺めた。 このカナダ式強力市販花火はすごすぎる。日本人は世界一花火が好きだが、こ んな火力が強いのは売ってないぜ。線香花火をちろちろとやるか、大玉を遠く から眺めるのが花火は一番だ。  その後近所のおっさんたちは極寒の中2時まで路上で焚き火を囲みビールを かっくらって騒いでいた。うーむ、すごい。
■ 03/11/03(月) 10:47:18 □「未来少年コナン」
 宮崎監督作品「未来少年コナン」というのを大量に借りられた。ちろっと見 てみると「パンダコパンダ」と「カリオストロ」の間というタッチで、内容は まさしく「ラピュタ」の原型という感じ。なるほどこの監督はスジが通ってる なあと思う。本当にラピュタだ。これを完璧化するとラピュタになるのだとよ く分かる。萌は当然ながら夢中となった。
■ 03/11/15(土) 16:21:26 □ クリスマスプレゼントの送付が終わる
 やっと日本へのクリスマスプレゼントの送付が終わる。ふいー。夜萌に母さ んに電話させる。耳元で俺が「おばあちゃん、プレゼント送ったよ。待ってて ね」とささやくと、萌はそれをきちんとリピートする。初めてきちんと母さん と口をきいたのであった。えらい。母さんが「え? 萌ちゃんなの? びっく りしたあ」と答えると、萌は電話口でうんうんうんと首を振っていた。えらい。
■ 03/11/17(月) 12:47:42 □ 宮崎監督に唸る
 今日はややエネルギーがあり、映画に頼らずちゃんと萌と遊んでやる。萌は 隣のアニメ青年RBに借りた「カリオストロの城」を見てルパンがえらい気に 入っており、新しいのはないかと催促する。ないのだよ、すまん。「カリオス トロの城」は、百万人が思い描くルパンを完璧に再現した一度きりの傑作なん だよなあ。  宮崎監督という人は本当に天才で、「コナン」なんてこんなに古い子供向け のアニメでも、現代の大人が見て胸を掴まれる。悪の2番手モンスリーちゃん が「あなたって子は...」とコナンに心を開いていく様に感動してしまう。同 時にモンスリーちゃんという人の深みも感じて好意も感じる。憤りと赦しのエ モーションがごく自然に描かれている。それに加えてコナンの動作のスピード 感や、巨大飛行機の翼の上を走るなどといった想像を超える疾走感が描かれて いるのだから、やっぱすごいのである。  これは俺がもう高校くらいの番組だろうから見てはいなかったが、ルパンや こんなのが見れた日本の子供は幸せだったのである。思えば日曜のカルピス劇 場とかも、本当によかったよな。悲しい悲しい「フランダースの犬」とか、 「ムーミン」「ラスカル」とか。今の子供たちはああいうの見れるんだろうか。 カナダじゃ長いドラマのあるアニメは見たことがないが、日本でも今はクレヨ ンなんとかとかハム太郎ばっかり見てるんだろうか。  それは分からないがともあれ、将来萌がどの国をホームと感じるかについて、 今見せている秀作アニメたちが大きな影響を持つのではないかという気がする。
■ 03/11/25(火) 13:01:23 □ コナンはすばらしく面白かった
 萌とコナン再終回を見る。すばらしく面白かった。ストーリーだけでもラピュ タを見たのと同じくらいの喜びがあり、噺家みたいな船長とハードなシェルに テンダーハート・モンスリーちゃんのロマンスなどといった長編ならではの尽 くせぬ滋味がある。萌を見ていても、エキサイティングなシーンと同等以上に 島の生活、ジムシーのふざけた表情といった平隠な場面を喜んでいる。  見終わった興奮をそのままに、コナン一同の絵をプリントし厚紙で補強して お面を作りコナンごっこをやる。日本じゃ当時カバヤのおまけでコナンフィギュ アがゲットできたらしい。そういうところが日本の子供の幸せさだよな。こん な紙のお面くらいで小躍りして喜んでくれる萌の無心さも素晴らしいが。
■ 03/11/28(金) 13:45:57 □ 誕生パーティ&大雨ショック
 萌の友だちEMちゃんのバースデイパーティだというのにえらい大雨になっ てしまった。これじゃ自転車はおろか歩いていくのも無理なので、車を使うた めにMを学校まで送っていく。道々巨大な水たまりがあちこちにでき、通行止 めになっているところすらあった。 ----------------------  パーティは思ったよりも大勢が集まりゲームなどが用意された派手やかなも のであった。萌は存分に楽しんだ様子。主にキッチンで遊んでいたが、MRと いう子と仲良くやれそうな感じだった。  こないだから「機械が壊れる月間」に入ってきてるような気がする。 Pocket PC バッテリー接触不良、ビデオカメラバッテリー接触不良、MKの PC エラー、MのPCネット不良などなど。冷蔵庫や車など大物が壊れませんよう にと恐れていたが、来たのは家だった。最近の大雨続きで排水が足りなくなっ たのか、1階BRのベッドルームの床に、大きな水たまりができてしまった。 ぐあー。ともあれMKと大苦労で古いカーペットをはがし床を拭き、どこから もれているのかを明日突き止めようとなった。ぐあー。自力でも直せるるかも しれないとMKはいうが、そう願いたいものである。元々この家に住み始めて から、地下室なんて大丈夫なんだろうか、水もれせんのかと思っていたが、やっ ぱり大丈夫じゃないのね(泣)。BCは雨がこれほど多いのに豪雨に弱い土地 なのである。
■ 03/12/01(月) 12:13 □ リークの原因判明
 気温が下がり雨がポソポソ落ち雪になりそうな気配の中、MKと庭を掘る。 そう簡単にはリークの原因は見つからんだろうと思いながら30分、1mほど 掘って排水パイプを見つけてびっくり、1フィートのレンガのパイプがただズ ラズラと並べて置いてあるだけなのだ。パイプは接合すらされず、1フィート ごとに大きなギャップがある。水が下水溝にたどり着くまでに、各ギャップか ら土壌に少々染みこむ分は問題ないという考えなのだろうか。これじゃ水があ ふれるのは当たり前だ。まあこれでも30年は大丈夫だったのだろうが、こな いだの「世紀の大嵐」と金曜の大雨で処理しきれなくなった水がコンクリート を浸透してしまったのだろう。コンクリート自体はパイプ近辺まで完璧にドラ イで、クラックはなく問題があるとは思えない。  この排水パイプを全部交換するというのは、地表がコンクリで固められてい る部分もあって不可能だ。。要はもともと壁際に水を持ってくるから問題が起 きるわけで、パイプで雨水を庭に流してしまうのが一番だとMKと決定。明日 からすみやかに取りかかろう。なにはともあれ原因が分かり安心した。
■.03/12/03(水) 16:50:00 □ 掘れ掘れ掘りまくれ
 ありがたいことにきれいに晴れ上がり、MKと萌と3人で庭を掘りまくった。 1.5m x 7m の巨大な溝に、新しいパイプを埋め込んで屋根からつなぐ。埋め戻 しは明日にずれ込んだが、4時間ほどで排水システム完成。さすがに疲れ果て たが、これでもうどんな雨が来ても浸水はありえない。よし。ふう。現場仕事 は達成感があり楽しいが、後片付けが大変だ。どこもかしこも泥だらけ。
■.03/12/10(水) 16:07:01 □ しょぼきクリスマスライト
 やっとうちもクリスマスライトをつけた。3本じゃ近所に比べて圧倒的にしょ ぼいが、これで一応の面目はたつ。今の季節ライトがないと実際、住んでる人 が異常に無愛想に感じられるんだよな。  アニメのコナンからいい表情をプリントアウトし、コナンとジムシーの大き なお面を作った。萌は大喜びする。このお面に割り箸を挿してコナンごっこを するのだが、萌はまるでお面が本当のコナンであるかのように、「ねえコナン、 ジムシー、遊ぼう!」と生き生きと話しかけている。芝居やフリとはちょっと 違っていて、幼い心というのは不思議な感じ。  しかしまったくコンピュータというものはありがたい。これがあるおかげで どれほど萌の冬場ライフが充実していることか。
■.03/12/15(月) 11:13:04 □ 幼稚園の学期末パーティ
 今日は幼稚園の学期末パーティ。時間が押していたせいでキッズの歌とダン スは練習時の方ができが良かったのだが、父兄がサンタさんになってやってき たり大量のクッキーがあったりで、子供たちは非常に喜んでいた。萌は興奮し て帰り道が大変だった。 ----------------------  夕方MとSHたちが最近ヒットした海賊映画を見ていたのだが(主人公がキー スの仕草を真似ているというやつ)、俺はもう活劇映画はなんでも宮崎アニメ を基準にして見てしまうので(笑)、どの場面を見てもあーあという感じ。特 につまらなく思うのはフェンシングなどのシーンで、俳優が鍛錬を積んだとこ ろで本物の格闘技の美しさの雰囲気にすら触れられず、児戯に等しい。見るに 値する格闘シーンは、超人的なカンフー役者と優れたアニメにしかできないの かもしれない。最近見た美しい格闘シーンは、「もののけ姫」と「ムーラン」 だけだもんな。  こないだMがなにか中国剣劇を見て感動していたが、あれも鍛えぬいた剣技 シーンはすごかったが、ジャンプシーンになったらワイヤーとクレーンの存在 があからさまで見る気をなくした。誰が見たってワイヤーとクレーンの位置が 分かるのだから、いきなりサーカスになってしまう。「もののけ姫」でアシタ カが飛んでくる矢を掴み払うシーンは完璧に自然で、超人といえばの「マトリッ クス」の銃弾かわしシーンよりも説得力がある。
■ 03/12/23(火) 13:09:16 □ 耐える主人公たち
 雨。軽く掃除をしたりしながら、萌に「カルピス名作劇場」を見せる。萌は どのアニメも相当に気に入っており、やはり日本の子供的感性が育っているな あと思う。この辺の昔のアニメは静かでテンポが遅くてよいなあと思う。萌が 見るのも、話がよく分かるからだろう。  おかしいのは必ずイジワルな大人が主人公を理不尽にコキ使う(or 迫害す る)シーンが入っていることで、主人公はめげすくさらず恨まずに運命に従い やがてそれが運命を切り開くことになる。Mが見たら child labour だし unfair だしなぜ従うのだと怒りそうだが、あれが当時の日本人の自然なメロ ドラマ感性なんだろう。  萌は乏しい語彙が足りないと、どんどんと言葉みたいなものを作り上げては 延々と喋り続けている。そのトーンが絶妙によくて―――まあどう考えても他 にソースがないんだから俺の喋り方とアニメ映画の声とのミックスなんだけど ―――、日本語っていいなあと思うのであった。話は意味が通じないままに、 尽きないのである。
■ 03/12/25(木) 14:21:36 □ サンシャインコーストへ
 クリスマス、今年はSH姉の婚約者ADのお母さんの家でやることになった。 少し日が射して雨がパラつく中を 30 分走り Horseshoe Bay。ここからフェリー だ。萌は久々の旅行が楽しそう。 ----------------------  AD母家は absolutely ゴージャスなお金持ちハウスであった。こんなお金 持ちハウスに入ったのは初めてである。ADお母さんは彼とよく似ていて、人 の気をそらさず会話の上手なドイツ人レディであった。  AD母家からモーテルに戻り、萌と少し遊んでやりつつ興奮を鎮め、あとは ジャーナルと読み物。Pocket PC は旅行の王者なり。萌は「ホテル」という、 いつもと違う場所で寝ることがうれしくて仕方がないらしく、「これ新しいお うちなの? ホテルっていうの?」などといっていた。
■ 03/12/28(日) 14:05:55 □ 焼き物クレイ
 萌のクリスマスプレゼント、焼き物クレイ(オーブンで焼くと堅くなる粘土) にトライした。特徴を出しやすいルパンなどをまず作ったのだが、Playdoh よ りもスティッキーで難しい。まあ最初はテストでもあるしと焼いてみると、な かなかいい感じに焼きあがった。ぜんぜん似てないけど。次はもっとうまく作 るぞ。今日からは当分これにかかりきりだ。
■ 03/12/29(月) 13:44:04 □ 氷のプレイグラウンド
 今日は朝からクレイでポルコとコナンを作る。さすがに昨日よりはうまくで きた感じ。  今日もきれいに晴れあがる。プレイグラウンドへ行こう。とんでもなく寒い 3度快晴の下自転車に乗り、小学校プレイグラウンドへ行って遊んだ。氷はそ こら中に張っているし砂利まで凍っていて、うあー冬だーという感じ。やっぱ 気温が高くて雨の冬より、こういう日本みたいな冬のほうがずっといい。寒い けど。ハナをたらしほっぺたを赤くしながら、萌とすべての氷を踏みまくった のであった。  んで帰ってきたら近所ガールズが来たので、もう出ていく気はせんから中に 入ってくれとうちで遊んだ。萌は大喜びだったが、彼女らが帰った後もっと遊 びたくて遊びたくて不機嫌になってしまった。盛りだくさんの一日であった。
■ 03/12/31(水) 10:01:26 □ 大雪から大ミゾレの中を走る
 予想通りかなりの雪となった。Mが張り切って雪だるま作りに出て行き、萌 もあとから出て行った。近所ガールズとソリで遊んでます。  俺も呼び出されて外で遊んでいると、BRが整体のアポイントがあるという のでこりゃ幸いと車を出した。ウホホホホオすごいすごい、わだちをゴトゴト とかきわけて進む。4輪駆動が唸りをあげる。実際これくらいの雪ならばFF でも問題はないんだけど。BRを降ろしてから空いてるパーキングでアクセル を踏んでみると、ウホホホホオ滑る滑る、滑りながらぐいぐいと進んでいく。 面白い。90度ターンでドリフトにトライすると、フロントがぐわわと流れた が即座にリアも流れて進路が定まった。美しき4WDである。こりゃ楽しい。 サンドバギーで砂浜でぐりぐり遊んでるようなもので、巨大なトーイ状態なの だ。このためだけに4WDに乗ってる人も多いだろう。がBCじゃめったにこ れを楽しめないんだよなあ。残念。 ----------------------  皆が寝静まり一人ラーメンを食い、皿を洗って暮れていく大晦日。毎年同じ ように、外の花火と若者たちの嬌声で年が明けたことを知る。 ■ 2003 年度十大ニュース □ 萌の友だち(近所ガールズ) □ 宮崎アニメを全部見る □ 伝染病 SARS の恐怖 □ XP/Athlonへの移行 □ ノバスコシア再び □ 圧倒的萌の英語日本語パワー □ 萌の日本語幼稚園 □ M修士となる □ 5年ぶりに自転車野郎となる □ 機械類ぶっ壊れ月間(1階水漏れ)  こんなところか。おやすみなさい 2003 年。

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