州立公園のロックキャビン
Sun, 22 Sep 1996
■□ 兄だ
> 東京はめっきり涼しくてね。、まぁ夏を過ぎた途端にしのぎやすい陽気になった
> んだけれど、10月にはKの誘いでパラに行こうって話しもあるし、ツーリングに
> も行きたいんだよね。
こっちはMの学校のスタッフ旅行で金土日と州立公園のキャビンに泊
まってたんだけど、雪が降ったぞ、まいったか。......まいったよ (笑)。
ほんとにカナダ人は寒さに強くてさ。初日のバンクーバー出発からけっ
こう寒かったんでセーターにゴアテックスを着てったら、車(巨大バン)
の運転手はトレーナーの腕まくり状態なのよ。まあいいかと思ってたら、
彼はなんと車のクーラーを入れやがる。俺はたまたま助手席に座ってたん
だけど、げげ寒いと思いつつ後ろの皆さんがそれでいいのなら仕方がない
と我慢してたのだが、車が走り出して1時間くらいして気がつくと
┏━━━━━━━━━━━┓
┃ 息が白い ┃
┗━━━━━━━━━━━┛
のだ。さすがにこれはひどいと思い、あのー息が白くなってるんですけ
どホラとはーっと息を見せると、そうかそうかとエアコンを弱にしてくれ
た。それでも息の白さは消えないので、止めてくれませんか後生ですから
と頼むとようやく止めてくれ、そして窓を全開にしやがった。まあクーラー
よりは自然の寒風のほうがまだ耐えられるので、それからはひたすら我慢
してたのだ。どういう体内温度計を持ってるんだろうか、彼らは。
で、Manning Park という山あいの州立公園についたのだが、特にどうと
いうこともないところで、さむかった。B.C. の州立公園などに行くといつ
も思うのだが、単に人里から猛烈に離れているだけで、バンクーバー近郊
のスキー場やお前と行った Harrison あたりとあまり変わりないような気
がする。それだけバンクーバー近郊の森の自然自体がつよいということで
はあるんだけど、あれれ遠い道を走ってきたのになという気もする。東京
から丹沢や富士や廻り目の山々に入って行く時のような、小波がさざめく
ようなうれしさやときめきがあまり感じられないのよねん。黒姫に住んで
るカナダ人のニコルさんの気持ちがなんとなく分かるよ。
ここに温泉でもあれば話は別なんだけどさ :-)。あとで教わったんだけ
ど、夏に来るとここはお花畑が美しいんだって。それと、人里離れてるの
で熊とクーガーが非常に多いとのことであった (^_^;)。
キャビンは信じられないほど設備の整ったもので、ウルトラ山奥なのに
電気も暖房もキッチンも TV もシャワーもあっておどろき。それで着くや
いなや、別のキャビンでは誰かが持ってきた巨大PAシステムでガンガン
ダンスミュージックをかけてさわいでる。なんか野趣がないのおという感
じであった。晩飯に中華肉野菜炒めを作り、キャビン同宿の皆さんにふる
まった。
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次の日は馬に乗る予定だったのだが雨で、午前中に乗馬に行ったグルー
プからトレールは雪気味で激寒いだけだという情報が入り断念。ただただ
のんびりしていた。ほんとに温泉でもあればいいのに。
その夜恒例の「とものギター大会」だとMが触れ回り、そんなおおげさ
にしてくれるなよ責任感じるからトホホと思いつつ、客が集まってしまっ
たのでロックンロール大会に突入した。ビートルズとストーンズだけでは
最後ねたが尽きると去年同じ学校のツアーで分かっていたので、U2 とかイー
グルスとか誰かが歌えそうな曲を仕込んでおき、好評を博しつつ3時間く
らい弾きまくったよ。
Mが 10 代のときにのめり込んだというジャニスジョップリンの「Me
and Bobbie Maggie」という歌の歌詞を Internet で拾っといたのだが、後
半彼女はノリまくりになりすごかった :-)。Mさんは声がすごく強靱でお
かげで普段家庭ではやかましいのだが (笑)、その気にさせて歌わせると実
に気持ちいい。けっこう恥ずかしがりでなかなか歌ってくれないのだが。
あと「Walk On Wild Side」を歌える兄ちゃんがいて、これが女声コーラス
10 名と俺のギターがはまりまくりでめっちゃかっこよくできたぜ。♪ヘイ
マン・テカウォーコンワイサイ :-)。
そんで今日帰ってきたのだが、朝雪がぱらぱらと降って、山の上を見上
げると真っ白だったよ。
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ちゅーわけで、疲れたから寝るわ。Kのサッカーテープも届いていて、
先週全部見たんだけど、あいつにお礼を書く時間がなかったのだ。あいつ
に会ったらそう言っといて。お、お前あいつとパラで飛ぶの? すごいね、
度胸あるなあ。それじゃね。
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