護身の術
From : Tomohisa Sakata
To : All
DATE : 07-15-96 00:10
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おととい知り合いのマーシャルアーツ者が女性を集めて護身術の講習を
やったので、奥さんと参加してきました。僕は見るだけのつもりだったん
ですが、まずいことに男が僕だけだったので、練習台になってしまいまし
た (^_^;)。
例の分厚いパッドを掲げて攻撃を受けるんですが、講師の掌底撃ち(手
のひらのかかと部分で打つ)を受けてその痛さにたじろぎまくり。ああい
う本格的に鍛えた人間の強さ───いや大人の男の力の強さというべきか
───はこわいなと思いました。僕は格闘技が好きでいつも見てるので、
酔っぱらいなどにからまれたら自分はわりと対処できるのではないか(掌
底を一発当てて逃げるとか・笑)と甘く考えていたんですが、やはり人間
と戦うというのはおそろしいことだ、避けたいとしみじみ思いました。
4つほど技を習ったのですが、どれもが一撃で相手を倒そうというシリ
アスな打撃技で、考えてみるとおそろしいのです。「時間は敵だ。一発で
相手を倒さなければ君たちの負けなんだ。いいかい、『あたしはお前を目
の前から消し去りたいんだ!!』という気持ちが大事なんだ」。たしかに。
やってみるとよく分かるんですが、一発で倒すことを考えると、掌底の
フック撃ちが一番確実に当たり効きそうです。プロの格闘技を見ていても
分かるんですが、拳というのは鍛えた空手家でもないかぎり当たる確率も
悪いし、自分が拳や手首を骨折する危険が非常に高いんですね。非力な女
性の体でも、体のひねりと肩とひじの重みが無理なく加わるフックで掌底
を打ち込めば、相当効くだろうなと思いました。私が奥さんを怒らせてフッ
ク掌底をくらったら、一発で失神することでしょう。えらいものを習わせ
てしまった (^_^;)。
まあこういうことは使わずに済めばそれが一番なので、まずは用心がな
により肝心ですね。というわけで護身術初体験の巻でした。
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