雨のオートバイ
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■ 96/10/09(水) □ Neil Young のチケット高し
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今日も空はクリアで、朝は息が真っ白になった。去年に比べて今年の
バンクーバーは雨が少なくて、本当にありがたい。
午後ニールヤングのチケットを買いに行った。日向では暑いくらいの
日が射していた。しかし Ticketmaster に電話して聞いたのとまるっき
り話が違って、フロアの席はないしチケットは $15 も高い。なんだそ
れは。どうもカナダの電話番男はあてにならん、サードワールド的なと
ころがある。ともあれ、どこで買っても席は同じなはずなのであきらめ
て買った。見たいから仕方がない、仕方がないのさニール君。キープス
ミーサーチンフォーザハートオブゴールド、and I'm getting old。
そしてハンバーガー屋に入り、何度も読み古した野田知佑の本を読む。
これを最初に読んだ頃は、野田が踏んだカナダの地に住むなんて想像も
しなかったとおかしく思いつつ。
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■ 96/10/10(木) □ 雨のオートバイ
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昨日の夕方あれほど空が晴れ上がっていたのに、一夜明けたら今にも
降り出しそうな曇天になっていた。うーむ、バンクーバーの天気は全く
読めない。まあ土砂降りにはならないだろうけど、これは降られるな。
今朝、タイドプールの「ロマンス」を演奏する夢と、橋の上をHたち
と歩きながらピストルズを見る夢を見た。あれは千曲川か。なぜ千曲川
の土手にピストルズがいたのだろう (笑)。
用事でキッツァラノへ行き雨の中をバイクで走っていると、なんだか
自分がこの町にいるのがごく普通なことなような気がすごくした。濡れ
たバイクのシートをバンダナで拭いて、それをハンドルに巻き付け、シー
ルドを流れる雨を見てメガネクリンビューかなんかがほしいと考えて。
───あれれ俺はほんとに昔と同じことをしてるな、と思った。秋の肌
寒い雨の中、日本でやっていたのと全く同じように俺はこうしてバイク
に乗っている。今日のバンクーバーの雨は、東京の秋の雨にすごく似て
いるような気がしたんだが、それはただバイクに乗ってたからだろうか。
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