天皇賞に吠える男
To: 日没@予想は外れても心は錦 san
Subject: Re: Haruten's Impression
From: Tomohisa Sakata (sprynet.com)
Date: Sun, 27 Apr 1997 23:40:31 -0700


  お久しぶりです、「競馬通信」のほうでもレースを作って勝つことがで
 きるようになってきてる感じですね :-)。

/~~ In < Haruten's Impression> , 日没 san wrote:
> 個人メールはお久しぶりの日没です。
> OKO氏とは会えそうで会えない状態が続いてます。
> (彼のかわいい彼女には会えましたが)

  ええっ \(@<>@)/!! 秘密のM子さんに!? 当方は顔も写真も
 見たことないんですが、『やっぱりM子さんはかわいいのか、思ったとお
 りだ』といまこちらは大騒ぎです。なんかうちは男3人の兄弟だったので、
 家族に女の人が加わるとおおたいへんだ大事にせねばとうろたえるのです。

> 昨日も午前中行ってみたのですが、カペラがなくて。
> もう今月で去ってしまうんですよね...
> 最後に「四月怪談」でレンゲをあげるシーンみたいに、何か手土産で
> も持たせてあげたいもんです。

  うう、見ず知らずのさかた兄弟にご近所だというだけでその優しい心遣
 い、ありがとうございます。感激。もう引っ越しもほぼ済んで、今月いっ
 ぱいで引き払うんだそうです。僕の友だちもみなさびしがっておるのです。


              ==== ◆ ========== ◆ ========== ◆ =====

> 今日は天皇賞の感想などを。
   :
> 皆さんの感想で見られるようにトップガンと田原への賞賛一色なんで
> すが、当方の感想としては、すごくいいレースだったと思う反面、あ
> のスタイルのトップガンにはあまり魅力を感じませんでした。
> 厳しいけれど、前でリズムを作ってレースを引っ張る彼が僕は好きだ
> ったし、それをしないトップガンはその存在価値があまりないように
> 思うから。

  田原は、どうしてもここぞという、ここを勝たなくてはというところで
 勝てない、そしてそうでないところで勝ってしまうという噛みあわせの悪
 さが続いてましたよね。想像に過ぎないんですが、田原は不人気の馬で勝っ
 て世間を見返すなんて、ほんとはぜんぜんしたくなさそうでしょ? レー
 ス後のコメントを聞いてもテレビに映る表情を見ても、認めてもらいたい
 んだとシャウトしてるなあと感じます。芯からワルのロッカーたちとは違
 う、尾崎豊みたいな青いシャウト。その認めてもらうための苦闘をトップ
 ガンとともに続けているんだろうなあと、このごろは思ってました。

> ただ田原としてはそうした縛りを解いてやれば、よく問われる命題で
> あるトップガンは本当に強いのか?という疑問への答を出せる算段も
> あったのでしょう。そしてその賭けは成功したという面で、それは
> 評価しなければいかんことです。

  だから、この天皇賞勝利の報を聞いておおついにやったかと思ったんで
 すが、『GTを3勝もしているのに弱いだのと言われているが、この馬が
 強いと思わせるレースができてうれしい』というコメントを読んで、ああ
 まだシャウトしてると思いました。そんなこと言わなくてもいいのに田原。
 そんなことを言ってしまうのがすなわち、心が晴れきってない証拠なんじゃ
 ないのかな、と思いました。

> これは言う人が少ないので強調しておきますが、ノリは本当にいい乗
> り方をしたと僕は思ってます。
> 3角から上がっていって押し切ろうとする戦法。
> ライアンの宝塚で試みたのと同じ乗り方です。
> それをローレルが掛かったとか見る人が多いのはすごく残念です。
> 2周目の真ん中からあんなハイペースで掛かる奴がいるわけないっす。
> あれは乗り手のちゃんとした戦略でしょう。
> 武マーベラスは終始ローレルマーク。
> トップガンとマーベラスを両方後ろに置いたことで相当圧力があった
> はずですが、それならば前で勝負と早めに動いてライバルの脚を使わ
> せてしまうというノリの選択は間違ってないはずです。
> 同時にこれぐらいで押しきれなければ...という海外へ行くことを
> 念頭に置いた前向きな騎乗でした。
> ノリの挑発に乗った武、あえて無視した田原。
> これが明暗を分けたというところ。

  うーむ、ぞくぞくするなー。

> 直線に入って200mぐらいのマーベラスとローレルの叩き合いは本
> 当にゾクゾクしましたよ。89年のマイルCSのゴール前の争いをも
> っとすごくしたような並んでの追い合いとでもいうか...
> 普段ならば自分自身何か声が出るのにそれすら出せませんでした。

  そこに田原は加わりたかったでしょうね、きっと。

> 懸命に前に出ようとするマーベラスとの争いがどちらに傾くかの趨勢
> がゴールまでの約100m前あたりで決まったとき、外からものすご
> い豪脚のトップガンが飛んできて、勝負は決まります。
> 田原が掌でトップガンの頭をアイアンクローのようにわしづかみにし
> て「お前って奴は!」という具合でつかんだのが、絵になってました。

  でも、これを聞いてうれしくなりました :-)。そう、勝ったんだよ田原、
 あんたとトップガンは。そうやって言葉にならない歓喜のシャウトだけを
 聞かせてくれ。


> 結局、3強の着順は秋天と同じだったわけですが、あのときその上に
> いた馬は、安田記念からという選択もあったのですが、鳴尾記念から
> 宝塚へ回ることが決まっています。
> 実践や調教で乗った騎手達が異口同音で言っている「5歳になったら
> 無敵になる」というコメントが現実になるならば、そしてまた昨年の
> ダービー馬の故障が報道のとおり軽微なものであるならば、今年の秋
> の中距離G1戦線はかなり楽しめるかもしれません。
> 自分としてはバブルの能力が維持されているかどうかは大いに不安が
> ありますが。

  3強という人々の口の端にはもう一頭ダービー馬の影も見えるんですが、
 天皇賞馬の影がぜんぜん見えてこないのはなぜなんでしょう ^_^;)? 岡
 部(あるいはあのガッツポーズがすばらしく美しかった蝦名)にこそここ
 でシャウトしてほしい ^_^;)!

              ==== ◆ ========== ◆ ========== ◆ =====

> 昨日は天気がよかったんで、自転車で府中まで行きました。
> 是政線で行くより早く着くし、気分転換にもなるんですけど、負けた
> ときは帰り道遠くて。(昨日は戦利品はまずまず)
> 欲深い同居人母娘がローレル勝利に伴うサクラコマースのバーゲン目
> 当てでついてきたために、完全サイクリング家族状態で、なんだこの
> 健全さは!?って感じでしたが、ローレル敗北で結構ブー垂れとった
> です。

  ふふ、ナイス :-)。なんかこのごろ昔TVで見た映画「青い山脈」だと
 か「東京物語」だとか「フーテンの寅さん」、TVドラマ「われら青春」
 だとかの映像が頭をよぎることが多いです。理由はぜんぜん分からないん
 ですけど、戦後がまだあった時代の日本の風景が。それを頭に描いて、な
 んともいえない切ない気持ちになるんです。そういう時代があってよかっ
 たなという感じ。なくなってしまったけど、少なくとも映像は残って本当
 によかった。映像もなかったらたいへんなことだった。

  アジアのどこかの国を旅したら、自転車を連ねて走る家族のような、あ
 のころの日本と似た風景に会えるかもしれないですね。

> 当方はゴールデンウイークも原稿書きです。
> これがまた、昔のRO同様稿料なしシステムだ(笑)
> 自分が書いている間に会社の業績が上がらんもんかなぁ。
> 10人ぐらいは読者増やしたんですけどね(笑)
> ということで、またそのうちに。

  げげ! 大金もらっとるのかと思っとりやした (@_@)! うーむ。...
 ...しかしここはあれですよほら、大作家への登竜門。きっと来年かその次
 の年には、「岡部ロングインタビュー集」などの大仕事を任せてもらえま
 すよ。

  僕のバンドのメンバーもROやほかの音楽雑誌に記事をちょこちょこ書
 いてたんですが、彼の目標は沢田研二ロングインタビューだったのです。
 「アリーナ37」という昔あった雑誌の編集の人に彼はいつも頼んでまし
 た、やらせてくださいよいいものを書きますからって。楽しみだな、日没
 的視点からのインタビューを読めたら楽しい :-)。

  というわけで、ちょっとのしんぼうです。それではまた。


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