恐怖の Spam 男
Thanks To: みねまつさん
Spam -> ジャンク Email(ダイレクトメール)のこと
Subject: Insane! -- Noci Marketing Problem From: Tomohisa Sakata (sprynet.com) Date: Sun, 05 Jan 1997 13:09:48 -0800 --------   ■□ カナダに住むサカタと申します  先日 Noci Marketing's emailing list というグループ(?)から | Date: Thu, 2 Jan 1997 04:28:07 GMT | Message-Id: <199701020428.EAA31753@smtp-gw01.ny.us.ibm.net> | Subject: THINNING HAIR? MINOXIDIL USERS?  という毛生え薬のジャンクメールが大量の .jp アドレスの皆さんに送ら れました。.jp アドレスではない私のところにも届いたので fj でアドレ スを漁ったとしか考えられません。IBM net (Postmaster@ibm.net) に苦情 を送ったところ即座に対処するとの確約をくれたのでやれやれよかった、 良心的だな......と思っていたのですが、あにはからんや今朝また同じ毛 生え野郎からジャンクが。しかも今度は【脅迫状つき】です。 | Subject: THINNING HAIR? MINOXIDIL USERS? (UPDATED) | Date: Sun, 5 Jan 1997 18:35:06 GMT | Message-Id: <199701051835.SAA71617@smtp-gw01.ny.us.ibm.net> : | NOTE TO FLAMERS:DON'T DO IT! We will comply with and respect all | REMOVE requests, but if we are flamed we will (a) FLAME YOU 1000 | times as much (b)email to 3 million people a questionable item with | your return email address. We want respect as much as anyone else, | so if you give it, you shall receive it.  人にゴミを送り付けておいて、「苦情を送ったら千倍にして返す」「〃 お前のアドレスで三百万人にジャンクメールを送る」「人がいやがること はするな」。......絶句であります。  このメールを受け取った方がここを見ているかどうか分かりませんが、 この毛生え狂人が本当に「逆恨みメール」を送り返すかもしれませんから 苦情を直接送るのは避けて remove だけを送り(※)、苦情は Postmaster @ibm.net に送って対処をお願いしましょう。私はすでになんとかしてくだ さいよちょっと〜とメールを送りました。 (※)Subject に remove と書いたメールを noci@cyberpromo.com に送っ てリストから脱会します(最初から入ってないリストから努力して脱会 せねばならないこの理不尽さ・泣)。  しかし信じられんこの神経。最悪。かなわないですねー。 ----------------------  というわけで最近の悪質 Spammer は、直接メールを送り返すとそれもま た面倒を引き起こす可能性がありそうです。実に厄介。とりあえずこの手 の Spam にはたいてい「リストから自分のアドレスを remove する方法」 が書いてありますからそれを実行し(Subject: remove と題したメールを 送るのが多い)、そして相手のプロバイダーに苦情を送るのが安全なので はないでしょうか。 postmaster@なんとか.com abuse@なんとか.com admin@なんとか.com  というのが苦情対策用アドレスですよね? ちなみに毛生え野郎のアド レスは IBM ではなかったんですが、Message-Id から判断して postmaster @ibm.net に送ったところ IBM net が犯人をつきとめたと知らせをくれま した。アドレスはいくらでも詐称が使えるので、苦情を送る際はその点も 気をつけないとだめですね。 ----------------------  以前は英語 Newsgroup でこの手の業者にアドレスをゲットされることが ほとんどだったんですが、fj もどうやらターゲットになってきてるようで すね。  最近英語 Newsgroup に投稿する人は From: SeeMy@Signature.com とい う風にうそのアドレスをヘッダーに表示し、本当のアドレスはシグネチャー 内に記入するという方法でジャンクメールを避けているようです。これは 非常に効果が高いとのこと。私も英語 Newsgroup ではそうしてるんですが (だから毛生え男は fj でアドレスをゲットしたと推定)、fj に投稿する 時も今後はそうしなきゃだめかな。  一節には Web ページや ML からもアドレスをゲットして Spam を送付す るプログラムが売られているとか。そうなると避ける方法もない。売るな よそんなの。全く困った問題であります。日本でダイアルアップでメール を受け取ってるユーザーなんて、こういう Spam がガンガン届いちゃうと 電話代や課金がかさみ、ほんとに気の毒です。
Subject: Re: Insane! -- Noci Marketing Problem From: SeeMy@Signature.Below (Tomo Sakata) Date: Mon, 06 Jan 1997 20:47:06 -0800 --------   ■□ サカタ@カナダです  恐怖の毛生え Spam 男の記事をご覧になったみねまつさんという方が < Mark Welch's Junk Email Index Page > How A Revenge Spammer Abused IBM.NET http://www.ca-probate.com/yuri.htm  というサイトを教えてくださいました。なんと毛生え男がここ1週間で成 し遂げたことに対する Welch 氏の詳細な調査考察が置かれているのです。  簡単にまとめますと、毛生え男は fj ユーザーだけでなく世界中にあの ジャンクメールを、【わざと私たちを怒らせるために】送ったようです。 そしてその目的は......この男【Yuri】は、自分を捨てたプロバイダーを Flame(抗議メール)の嵐により葬り去るために行なったようなのです。わ わーっ、やっぱりまともな人間ではなかった〜 \(^o^)/。 ----------------------  Yuri の毛生え Spam(それが彼の商売らしいです、実際)に対する抗議 の多さに、彼は最近プロバイダーからキャンセルされました。怒った Yuri は毛生えメールとは別に、さらにオフェンシブな Spam 2(※)をその【プ ロバイダーのオーナーの名】で大量に送ったようです。抗議メールの嵐に よりこれでそのプロバイダーがまずパンク。  ※ 弁護士と、以前にジャンクメールに文句を言ったことのあるユーザー を狙って Spam 2 を送った形跡があるとのこと。私は 2 は受け取って ません。『なにがあってもお前の名前は送付リストから消さない』とい う凶悪なものだそうです、こわい (泣)。  そして私と同じように Spam が IBM Net から送られていることに気付い たユーザーが IBM に抗議を送ったわけですが、IBM は Yuri に警告を与え ただけで放置。これが大間違いで Spam は引き続き送られ続け、ついに週 末、怒った多くの ISP 管理者が最終手段、 > either by automatically deleting all email routed from any IBM.NET > server, or by deleting every message that was routed through IBM's > "ny.us.ibm.net" servers.  に出たのだそうです。どわわーん。  日曜の夜、ようやく事態の深刻さに気付いた IBM が Yuri のアカウント を削除。おそらく今後 Yuri に対して法的な手段を講じるであろうとのこ とです。ほうてきなしゅだん。パンクさせられた第一のプロバイダーは、 FBI 他の司法エージェント出動の要請を求めているとのこと。えふびーあ い! ----------------------  第一のプロバイダーが受け取った Yuri の怒りのメールも上記 Web ペー ジに掲載されています。 > I understand youve disconnected Yuris account, The spam king rides > again well hit 1,000,000 million E mails next time Motherfucker.  ぞぞぞー (^_^;)。この男は他にも reductase@msn.com というアドレス を持っているそうです。なにか msn.com 発のジャンクも fj.mail で話題 になってませんでしたっけ。  Welch 氏は、「Yuri はいかにも怪しい人物だが、誰か別の人物が彼をター ゲットに仕掛けたとも考えられる」と記述しています。この方は Spam 退 治の専門家なんでしょうか (笑)?  彼は結論します。「Yuri Rutman が諸悪の根源である可能性は高いが、 まだ分かったわけではない。はっきりしているのは IBM が即座に対策を講 じなかったことを公の場で謝罪し真相を明らかにしない限り、IBM のユー ザーは Internet から切り離されたままであろうということだ」。つまり、 Yuri のアカウントが削除されてからまる一日が経っていますが、まだ IBM net ユーザーのメールは ISP 群 からカットされているのでしょうか。気 の毒なのはなにも悪いことをしていない IBM Net ユーザーなり。  いやはや大変なことでありました、なのでした、面白かった :-) ─── とか言ってるとバチが当たるかもしれないので気をつけよう。みねまつさ ん、お知らせありがとうございました :-)。

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