【Journal】萌の幼稚園
■ 03/06/18(水) 25:35:19 □ 萌の運動能力
モールで買い物、というか萌を遊ばせる。日に日に運動能力が上がっていく
のが見える。滑り台を駆け上がり反転して降りてくるのには拍手。三輪車のコ
ントロールも素晴らしいものがある。店先で「Can I buy it? I need it!」と
ダダをこねることは何度もあったが、結局我慢しておさまる良い子であった。
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今日またKTが来たのだが、こないだとは打って変わっていい子だった。やっ
ぱり叱ると効くのかなあ。それとも単なる子供の気紛れなのか。子供の気紛れ
といえば、おとといあれほど親密に萌と俺と遊んだEM・KL姉妹が、今日は
友達のボーイが来ていたせいで俺たちに見向きもしなかった。ひどい、俺は傷
ついた(笑)。
■ 03/06/20(金) 15:39:55 □ コンフェデ・フランス VS 日本
ありがたいことに、韓国ネット放送局でコンフェデ・フランス VS 日本を見
ることができた。前半はやや押し込まれながらも、フランスの個人技以外はほ
とんどなにもさせずに、不運な PK からの1点に抑えた。日本の攻撃は決定的
スペースにはまったく入っていけないが、バランスと球回しは非常にいい。左
のアレックスを前に出して山田が最終ラインに入りフラットな3バックのよう
に守っている。
後半からはフランスの足が止まり押し上げがなくなって日本が押しまくりに
なり、俊輔の FK で同点。その後も最後まで押していたのだがゴブーか誰かの
見事なトラップ&シュート1発に敗れてしまった。相手がよくなかったとはい
え、中田と中村が死力を尽くして攻め遠藤と稲本がサポートして中盤を支配す
るさまはまさにトルシエがやらなかった「黄金の中盤」であり、強い相手にで
もとうとう日本の持ち味を出せるようになったと溜飲が下がる。
が、だがしかし、あれでも点が取れなければこの先どうすりゃいいのだとも
思う。前線にはもうこれ以上の隠し玉はない(高原より強いストライカーも、
大久保より切れるドリブラーもいない)。サイドを突破できず、またたとえ突
破できてセンタリングを上げたとしても空中で勝てないからなのか、日本はパ
スをつなぎながらどうしてもフランス DF の厚いど真ん中へはまって行ってし
まう。惜しいチャンスはたくさんあったのだが、PK エリア内でシュートをジャ
ストミートできるほどのチャンスは作れなかった。
まあいまはこういう長所を生かす戦い方をしてボールを支配し、ゴールが決
まるのを待つしかないだろう。休みなく続けて同じメンバーで戦ったので心配
だが、いいリズムを保てば次もいい試合ができるはず。
■ 03/06/22(日) 11:15:08 □ コンフェデ・コロンビア戦
対コロンビア戦、ネット放送局が違ってコマ落としで厳しい。前半はほぼ互
角かという感じに見える。相手の方がうまいが、日本も落ち着いている。後半
開始は日本が攻めている。それが一段落し攻め返されても落ち着いてかわし、
ドローでも大丈夫、1点なら取られても取り返せるというメンタリティでプレー
しているようだ。必死になって技術がぶれるよりこちらの方が望ましい。楢崎
が何発かいいセーブを見せている。
攻めに関しては、オガサはよくやっているが中村のような一発で相手のプレッ
シャーからぽーんと抜けてしまうような大技を持っているわけではないので、
フランス戦後半のようにしんぼう強く組み立てていくしかない。中村の代わり
にサントスがボールを持つたびに勝負をしており、だんだん数年前の切れとバ
ランスのよさを戻しているが、あともう一歩崩しきれない。中盤でボールを持
つ遠藤のつなぎがえらい遅いのが気になるのだが、ここがトルシエの「オート
マティズム」とは違うジーコチームの弱点なんだろうか。あ、大久保に替えて
永井? うーん。FW陣が恐ろしく薄いのだ、これでは勝てんと思ってしまう。
高原の得点感覚も絶好とはいえず、フリーでミートしたヘッドをバーに当てた
りしている。
あーパスミスからカウンター&美技で点を取られた。まあどうせ1点は取り
たいゲームなのだからこれはこれと割り切っていくしかない。20 分ある。
残り10分、コロンビアDFは特に堅いわけじゃないのだが決定機を作れな
い。うーん。遠藤かオガサに替えて誰か攻撃的MFはいないか。奥が出た。松
井も出た。あと5分、行け! ―――駄目でした。はあ。あー公式戦の敗退は
骨身に響く。
奥も松井もこれまで使ったことがないわけで、ジーコの手元には最後はなに
も切れるカードが残ってなかったわけである。コロンビアの得点を見て、やっ
ぱり『美技』が出ないと点は取れないとつくづく思うが、今日唯一技が通用し
ていたFW大久保を替えたあたりでこのチームの限界だった。やっぱり交代な
しできたチームには疲れもたまっていたのだろうから、ジーコ監督自身もそう
いうトーナメント修行を積む場所としてもう少し進んでほしかった。
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昼間の土砂降りが午後止まったので、萌と散歩に出た。まだ道々は濡れてい
るのでブーツをはかせ、牧場地帯をポコポコと歩く。萌は水たまりでバシャバ
シャやりまくり幸せ。
■ 03/06/23(月) 22:42:25 □ 萌の自走ツーリング
ついにお日様が出たので、萌の三輪車にロープをゆわえて引っ張り出した。
前はこれをやると進む方向と引っ張る方向がずれたときにコテンと転びダメだっ
たのだが、萌はもう方向をきちんとコントロールでき、バランスを崩せばさっ
と足を出して支えることもできるので、実用になる。萌の初めての自走ツーリ
ングであり、うれしそうだった。
プレイグラウンドはたまたま近所の小学校のピクニックデーで大騒ぎになっ
ており、それもよかった。帰ってからは庭のサンドボックスを水遊び仕様に改
造。どれだけ水を注ぎ込んでも、しばらくすればすーっと水が切れるように穴
を開け、ただのサンドボックスよりも楽しい海辺の砂遊び仕様とした。さらに
夕方はもうじき引越しのEM・KL姉妹と遊び、萌は幸せな日であった。EM・
KL姉妹がいなくなったら、実際さびしくなるな。
■ 03/06/26(木) 10:40:48 □ Sasamat Lake
今日も素晴らしい天気。Sasamat Lake へ行く。White Pine Beach は暑すぎ
ない気候で、最高であった。俺にとっては泳ぐのはハナから無理な水温だが
(風呂に入っている俺たちは入ってない人々と体感水温が違うんじゃないだろ
うか)、萌はお尻の先まで水につかって遊んだ。例によって知らない他の子と
うまく遊ぶのが難しかったが(萌が妙に無口になってしまうのだ)、帰るのを
嫌がるほど楽しんでいた。
萌はまだ言葉が未熟なせいもあるが押しが弱くて、常にシャベルやバケツを
奪われてありゃという顔をしている。やっぱり子供同士というのは、押しが強
い方がいい目を見るのが明らかである。別に我が強くなってほしくはないので
このままでいいんだけど、子供同士を楽しく遊ばせるのは実に難しい。
俺はどちらかというと往復のワインディングのレガシィ走りの方が楽しみだっ
た。あそこは速度が遅くてRがきつく、去年は俺の運転の下手さを暴露した難
所なのだが、今年はさすがに腕前が上がって楽しく走れた。右はスローな速度
でもパーフェクトな姿勢を一発でつくり、路肩数センチを狙ってクリップしつ
つしゅぱっと曲がることができる。萌もコーナーが気持ちいいのか「うぃー」
といっている。レガシィのトラクションは実に強力で、硬くて弾力性のあるも
ので後輪と前輪がビーンとつながって地面を掴んでいるという感じ。まさにA
WD。
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EM・KL一家が今日引っ越して行った。別れの言葉もないままトラックに
乗ってそそくさと行ってしまった。なんか気分のよくない別れ方だが、どうも
親たちが別居するようなことをEMが言っているので、さよならと明るく出て
行く気持ちになれなかったのかもしれない。萌はEMがいないことに、いつか
気づいて悲しむだろうか。
夜ジャックス「ジャックスの世界」を聴いた。改めてアルバムとして通して
聴くと、あまりのクオリティの高さに圧倒されてしまった。これが 68 年に出
たんだから、えらいことである。
■ 03/06/29(日) 18:16:09 □ グランヴィルアイランド
Mの友人ノバスコシアのTH夫婦とアクエリアムに行ってきた。Mのプラン
がばっちりで、混んでない午前中にベルーガ(白イルカ)たちを見ることがで
き、しかも曇りで暑くなくばっちり。その後5年ぶりにグランヴィルアイラン
ドに行ったのもよかった。あそこは非日常的で楽しい。萌も楽しんでいた。T
Hの旦那のTN氏はなかなか面白い人で、いろんなことに強い興味があり、前
に食べた寿司のワサビが最高だったというので、グランヴィルアイランドの日
本食屋でワサピーをお勧めしてやると、えらい気にいってポリポリ食べていた。
■ 03/07/01(火) 14:10:39 □ 萌の初めての映画館
カナダデー、久々に仕事のないMが萌を初めて映画館に連れていくというの
で、それじゃ俺もと「Finding Nemo」を見に行く。予告編が3本ばかり入って
いて、その時点で音とビジュアルがきつすぎて疲れるなあと俺は思ったのだが、
「Nemo」は家で見たプロモの印象とはえらい違い、5分に1度は恐るべき大
音響とともに捕食シーンが入っているという内容。萌は当然のことながら圧倒
されていた。萌が心配で誰も楽しめず、30 分ほど見たところで映画館を出る。
はあ、失敗した。
ハリウッド映画はなんでもそうだが、ディズニー映画は小さな子供に見せる
もんじゃないわ。あのぐわーんという大音響と目がグラグラするような映像を
映画館で見るのは、俺だって快適ではない。「千尋」が萌の初めての映画だっ
たらどうだったろうとずっと考えていた。「千尋」は宮崎映画の中では「もの
のけ」についで怖いシーンがあると思うが(P家のMYちゃんは、豚のシーン
で泣いてしまったとのこと。うちでは毎度早送りして萌には見せていない)、
「バン!!」というノイズとワメキ声は圧倒的に少ないし、ダイナミックレン
ジ(おどろおどろしく音で驚かせる度)もここまでは強調されていないと思う
のだが。
■ 03/07/06(日) 12:34:37 □ プレゼントなんかいらない
午後、俺のバースデープレゼントを買いにモールへ行く。モールにアウトド
ア屋があることに初めて気がついて、萌とともに全部のテントにもぐりこみチェッ
クしまくり。現代のテントは超快適だ。がお金がないので特に何も買わず。M
も今年はキャンプに行きたいというので、ならば借りられるもの以外は揃えよ
う。テントと寝袋を借りられるというので、必要なのはランタンと小物だけだ
ろう。
Mが論文に追われていたため、一緒に買い物なんかに出かけること自体がえっ
らい久しぶりである。お前さんと出かけるのはナイスな気分だよ。プレゼント
なんか別にいらん。萌も、俺たちが揃ってお出かけなのがすごくうれしそうだっ
た。そういえば、しばらく続いた萌のキカン気状態はもう抜けてしまったな。
明日からは萌の験幼稚園サマーコースで毎日バンクーバーまで通学、頑張ろ
う。8時にバキっと起きて、9時15分出発だ。
■ 03/07/07(月) 01:03:05 □ 萌の幼稚園とバーベキュー
萌の初授業中。雰囲気に慣れて他の子と同じことをやるまでに1時間かかっ
たが、先生のいうことをなかなかよく理解してやっている。クラスはまさに
「お母さんといっしょ」そのもので、正気でつきあっていくのは厳しいが、萌
が輪に加わり始めると、見ていて楽しい。
俺のバースデーで外食しようと思ったのだがMの体調が悪く断念。まあわざ
わざ夕方出かけて食いたくなるようなうまいレストランはこのあたりにないし
な、本当に。そこでよっしゃとスーパーへ走り、昨日買ったバーベキューセッ
トで庭でバーベキューをやった。肉もソースも日本のものとは比べるべくもな
いが、やはり炭火焼はうまい。
■ 03/07/08(火) 10:16:52 □ 幼稚園2日目
幼稚園2日目。昨日より慣れた萌の行儀が悪くなっている。机を離れること
多し。まあちゃんと授業の興味のある部分は聞いているので、前に行ったダン
スクラス時よりはマシだが。他の子はやっぱりレギュラークラスに通ってる子
が多いそうで、初めてなのは萌とK君だけだとのこと。
毎度席がえをするよう工夫されていて、昨日仲良くなりかけたKNちゃんと
席が離れてしまった。代わって隣に座った小僧がスポイルド・タイプで、クラ
スを仕切りたがり、萌が小僧の机に手を置いただけで恐ろしい顔をしてにらみ
つける。なんだねその顔は小僧よ。なにか文句でもあるのかね。その小僧の親
はそんなことにまったく気づいていない。
萌を観察しているとクラスの雰囲気に慣れたことで、先生がこうしろといっ
ても「いらない」といって自分のやりたいことをやる傾向が見えてきている。
叱ってやりたいが、親は外野にいるべきだろうし、俺が叱ったときだけいわれ
たことをやるようになっても仕方がないので、先生たちに任せておいた。
■ 03/07/10(木) 20:47:11 □ 猛暑33度
幼稚園4日目。今日はK君と向かい合わせ。今朝機嫌悪く目を覚ました萌は、
体操をぜんぜんやっていない。ちょっと外に連れ出したり、萌を含めた子供3
人の保父をしたりしてサポートする。俺はなんかこういう仕事が妙にうまい
(苦笑)。こういうのは観察力がものをいう。
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帰りにP家に寄ったが留守。家に戻ると33度のすごい猛暑となった。うち
の庭は日陰だが、それでも外で遊んでいるとふーと消耗する。午後プレイグラ
ウンドへ行き、飯を作って食べたところで俺は今日もバタリと倒れ2時間寝て
しまった。萌も夏に魂を燃やし尽くして、8時半にバタリと寝た。明日は最後
の幼稚園。
■ 03/07/11(金) 10:12:17 □ 幼稚園最後の日
幼稚園最終日、萌は相変わらずホワイトボードタイムはまるで落ちつかない
が、「にんじん! ねこ!」と声を出し始めた。Coquitlam 校に空きができたら
そっちに行くという前提で、9月からのバンクーバー校金曜セッションにも登
録をしておく。
さすがに金曜となると子供も疲れているのか、今日は萌だけじゃなくクラス
全体が散漫だ。昨日から先生の手に負えない散漫児ぶりを見せている子が、今
日は母親がいても同様で、クラスの邪魔になることはなはだしい。その傍若無
人ぶりに正義感が強いらしいK君が怒って喧嘩している。散漫児の親はただど
うしたらいいのか分からんという顔で傍観。やっぱり子供は親によるよなあと
実感する。こうして PTA をやると、難のある子の親には話をしたくなるよう
な魅力がないということが、実によく分かる。
「先生さようなら、また来月」といって帰宅。萌は大満足の初スクールであっ
た。
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